2000万円問題について教えて欲しいです。

女性20代 jasuminn2000さん 20代/女性 解決済み

一時期、ネットやテレビで「老後2000万円問題」についてあれこれ情報が飛び交っていたけれど、いまいち要領を得ずに気づいたらその話題が流れていったので結局のところ本当にその資金がなくては老後の生活は送れないのだろうかと非常に不安に感じるようになりました。私自身が現在無職ということもあって気になって仕方がありません。このまま穀潰しをする生き方をしていくかもしれないからとうてい2000万円なんて金額は自分には用意できないし、そうなると自分は生きている資格もない無能でダメ人間そのものだから死ぬしかないのかと思うと怖くてたまりません。なので、頭の悪い私でも理解できるようにわかりやすい丁寧な説明が欲しいです。少しでも安心して今後の生活を送れるようにして欲しいです。

2 名の専門家が回答しています

植田 英三郎 ウエダ エイザブロウ
分野 老後のお金全般
80代前半    男性

大阪府 兵庫県 奈良県

2021/03/24

老後に2000万円必要というのは、夫婦2人で65歳から95歳くらいまで生きると、年金他の収入だけでは不足する額が2000万円になる場合もあるという話です。
夫婦2人の生活費は月27万円程度かかるというデータもありますが、生活費を22万円(ぎりぎりの生活費と言われています)にすると、ほぼ夫婦2人の平均的な年金22万円で間に合います。

また、一人暮らしの生活費は平均で15万円程度ですから、一人分の厚生年金(平均約14万円)でほぼ間に合う金額と思われます。老後にお金は必要ですが、2000万円必要ということは、今のあなたはあまり考えなくても良いのではないでしょうか。

現在仕事を探しているとのことですが、厚生年金に加入できる職場に長く勤めることができれば、何の心配も要りません。元気でにこやかに、対人関係に少しだけ気配りをして、真面目に仕事を続けることができればいいでしょう。

伴侶・パートナーがみつかれば、二人で仕事をして生活を分担すれば良いのですから、もっと暮らしは楽になる筈です。収入の1割以上を貯蓄することを方針にしていけば、お金は勝手に貯まっていきます。

小林 恵 コバヤシ ケイ
分野 老後のお金全般
50代前半    男性

石川県 福井県

2021/03/24

今の年金制度では65歳になってから老齢年金が支給されるのですが、そもそも老齢年金というのは老後の生活費を100%保障するものではないのです。
そもそも老後生活の生活費は、日本国憲法で定める「健康で文化的な最低限度の生活」と、「ゆとりある老後生活」とでは全然違うのです。前者については、生活保護などで保障されています。この国に生きているうちは、飢え死にしたり家の無い生活を送らなければならないということは無いのです。(ただ、特に最近は他人の人生に干渉する=悪のような風潮で、隣近所同士での人間関係も希薄になっているし、困っている人が自ら声を上げないと中々助けを受けられないということはあるのですが)

「ゆとりある生活」を100%国が保障するということはやろうと思えば出来なくはないのでしょうが、そもそも「ゆとり」の定義は一人ひとり違うので、国がそれを完全に保証するとなると莫大なお金が要ります。年金でそれを補おうというのであれば年金保険料をもっと高くしなければいけませんし、税金でそれを補うのであれば消費税を30%くらいにしたり、所得税率を今の倍くらいにしたりして財源を確保しなければいけないでしょう。今そのような政策を掲げている政党も支持者もいないのでそうはならないと思います。かつて社会主義国はそれが可能と主張していましたが実現したところはありません。
だいたい、昭和の時代は脳卒中とか結核とか肺炎とか交通事故とかで大多数の人は今に比べると早死にしたし、老後は子どもが面倒を見るというのが社会通念だったので老後生活という議論そのものが無かったのです。

なお、老後2000万円問題の元になったレポートがあるのですが(検索すれば出てきます)、それには「65歳と60歳の夫婦があと30年生きるとして、年金の他に月5万円必要だとすると・・・」という文脈で出てくるのです。あくまでも仮定で作った数字なのに2000万円という言葉だけが一人歩きしていて、このレポートの作成に関わった人も困惑していました。

さて、2000万円という数字は置いとくとして、具体的に老後にどう備えるかですが、それだけでは足りないとはいえ、老後の生活費の大部分をまかなうのは老齢年金です。先ずはそれを補う方法を考える必要があります。
私は自営業なので国民年金に加入していますが、65歳以降に貰える年金額は年間で80万円弱です。いっぽうで会社勤めをされている方は厚生年金に加入しているので、これよりも多く貰えることになります。年金保険料が給与から天引きされるというのは腹が立つかもしれませんが、65歳以降になると違いがあります。老後以外にも自営業やフリーランスと会社勤めをしている人とでは社会保障がぜんぜん違います。

また支出面に目を向けると、老後に賃貸アパートに住んでいるのと、家賃のかからない自分の家に住んでいるのとでは負担がぜんぜん違います。65歳の時点で自分の家を取得しておくとだいぶ老後生活がラクになります。住宅ローンを組んで家を購入するのは大変ですが、これから日本は人口が減るので中古物件や空き家を取得すればすごく安くつきます。

因みに私は10年前に東京から郷里の福井にUターンしてきましたが、家の値段はぜんぜんこっちのほうが安いですし、空き家が凄く多いのでほぼタダ同然で手に入れて自分の好きなように改造している人も多いです。若い人は少ないのですがその分大事にされていると思います。若年人口が減ってるので自治体はあの手この手で若い人を呼ぼうとしているのです。また金を出さなければいけないというような用事やイベントがそんなにありません。娯楽が少ないとも言えますがインターネットはどこでも繋がるのでそんなに不便でも惨めでもありません。地方で暮らすことを殊更にネガティブに言う人もいますが、大体そういう人というのは現実の地方暮らしというのを知らないのです。

あくまでも私の意見ですが、、、質問者様の状況はよく存じませんが、もし都会で暮らしておられるのなら短期でもいいから一度地方暮らしをしてみるというのも手ではないでしょうか。自治体はそういうプログラムを結構用意しています。都会で暮らすにはどうしても相応のお金が必要です。2000万円問題みたいな話を聞いて不安になるのは当然だと思います。
知り合いが今度東京の会社を早期退職して長野で中古の一戸建てを手に入れて農業を始めるのですが、ものすごく楽しそうですよ。

因みに私も一時期無職だったので質問者様みたいなことを考えました。不安になられるのは当然です。ただ、そういう状態を経験すると、人生で本当に必要なものは健康と友達で、それを維持するのに持っているお金の多い少ないというのはそれほど関係が無いのだということを知りました。会社勤めをしている間は世間体というか他人の評価が凄く気になったのですが、今は心の底からどうでもいいと思っています。
人間良いこともあれば悪いこともあるものなのです。今良いことばかり起こっている人というのは、まだ悪い事が起こっていないだけなのです。逆もまた然りですよ。

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