ご質問ありがとうございます。被相続人が自筆で遺言を作り、その遺言が全文・日付・氏名を自書し押印するなど「自筆証書遺言」としての要件を満たしていれば、相続人の一人が納得しなかったとしてもその遺言が効力を持ち、遺言に従って遺産分割をすることになります(相続人全員の同意があれば遺言と異なる遺産分割をすることもできます)。
但し注意点もあります。それは一定範囲の相続人にはその人が最低限遺産を取得できる割合である「遺留分」が認められていることです。遺留分が認められる相続人は配偶者、子や孫(直系卑属)、親や祖父母(直系尊属)です。兄弟姉妹には遺留分は認められません。
遺留分の割合は誰が相続人なのかによって異なりますが、たとえばご質問のケースで相続人が子2人のみの場合、子の遺留分は相続財産の1/2で、それを2人で分けた分が1人の遺留分となりますので、それぞれ相続財産の1/4は遺留分が認められることになります。つまり相続財産が1億円あり、それを全て一人の子に相続させると遺言に書いてあったとしても、もう一人の子が遺留分を請求すれば2500万円は取得する権利を持つことになります。
したがって遺言を作成する際には遺留分に注意しなければなりません。また遺言そのものが効力を持つためには一定の要件を満たしていなければならないため、手間や費用は掛かりますが自筆よりも公正証書で遺言を作成した方が確実で安心かもしれません。
1 名の専門家が回答しています
関連する質問
老後に1人で暮らすのに最適な家は?
まだ30代ですが結婚する予定もなく、今から1人で暮らす老後に備えて資産運用を行なっています。色々と心配はありますが、一番心配なのは住居です。現在は会社員で転勤族のため、賃貸マンションに住んでいます。実家は1軒家ですが遠方にあり、さらに古い家のため、資産価値はあまりないように思っています。妹が1人いますが、精神障がいを抱えており、親と同居しています。妹は親が亡くなったら家を売り、小さな市営アパートにでも住むと言っています。私自身は資産形成が順調に進んでいるため、今住んでいる地域に自分でマンションを買うことも不可能ではないと思っていますが、転勤族なのと、親のこともあり、まだ決めていません。このまま賃貸で暮らすのか、思いきって家を購入すべきか、老後を踏まえるとどれが良いのか迷っています。


今後体が動かなく様な状態になった時の生活の仕方
障害者の私が今後一人で生活をしていくために、不安がたくさんあります。今は自分一人で、何とか生活することができていますが,加齢とともに、体の動きも悪くなってくるようですので、この先のことが世手も心配です、娘も独立して遠くに嫁いでいますので、急にということはできません、もしもの時に、残された今住んでいる家のことも心配です、資産として畑も少しあります、相続のことも心配しています。相続を、放棄しても問題のないようなものしかないのですが、あとのことの心配は尽きることはありません、一番自分のことが心配です、自分が自由に体が動かなくなる時は来るのだと思います、その時に、どの様に、介護を受ければよいのか、すぐに介護を受けることができるのか、とても心配なことばかり、お金があるわけでもないので、余計に心配なことが多いのかもしれません。


資産を増やしたいです
老後のお金のことが心配です。それは、老後楽して生活を送りたいと思っているからです。そのためには老後までに資産を増やしておきたいと思っています。株式や投資信託はしていますが、銘柄選びが下手くそなのであまり資産が増えていません。もう少し銘柄選びがうまくなりたいと思っています。そこでファイナンシャルプランナーの方にどんな銘柄を今度選んでいけば良いのかアドバイスを頂きたく思います。プロの目から見て今後どういった銘柄に積極的に投資をしていけば良いのかお教え頂きたいです。自分なりに調べて勉強はしていますが、最近限界を感じてきています。そこでお金のプロであるファイナンシャルプランナーと一度相談したいと思うようになりました。何卒宜しくお願い致します。


子どもに家を相続させる場合のやり方は?
先の話ですが、今住んでいるところを長女と長男に財産として残す場合は、売却して分割したほうが良いのか、独身の長男が住んだまま、それ相応の金額を結婚している長女に渡してもらうのが良いのか、一番良い方法を教えてください。貯金が若干ありますので、それの分け方で調整した方が良いのでしょうか。いずれにしても、税金のかかり方が変わってくると思いますから、一番メリットある方法がわかれば嬉しいです。


終身保険について
終身保険というものの意味が正確に理解できていません。現在56歳満期の100万円の終身保険に入っていますが、これは今後いつまでも死亡した時に100万円がもらえるものとは理解しています。しかし解約した場合に満期前には100万円戻ってくるわけではないと思いますが、満期後に解約しても100万円もらえるものではないのですね。例えば60歳で解約するといくらかは戻ってくるようですが、100万円もどってくるわけではないようですね。何歳の時に解約したらいくら戻ってくるのかを計算する方法はあるのでしょうか?また、何歳かを超えたら100万円以上が戻ってきたりするのでしょうか。入っている保険内容によって変わってくるのでしょうか。また、例えば受取人が誰もいなくなった時などは、自分で生前に使うために解約した方がいいと思うのですが、そういう理解で合っていますでしょうか。

