独立を考えている彼との結婚

こんにちは、婚活FP山本です。まずはご質問の前に、今後のお金の基本についてお伝えします。まず未来のお子様の教育費は、22年総額平均で1400万円ほど必要です。22年で平均的に準備するとすれば一年あたり約64万円、月5万円ほど貯金が必要になります。また先般、老後資金2000万円問題が騒がれましたが、一般的には倍の4000万円程度が必要です。仮に60歳まで30年ほど準備時間があるとすれば一年あたり約133万円、月11万円ほど貯金が必要になります。さらに、子供部屋が必要になる頃の住居費や夫婦の介護費用なども見据えておきたいところです。まずは基本として、結婚後に必要になるお金について、しっかり意識しておきましょう。

そのうえで、ご質問についてお伝えします。結論からいえば、働き続けることがおすすめです。上記の通り、仮に子供を2人望むとすれば、教育費と老後資金だけで少なくとも月21万円ほど貯金が必要になります。これは最近では、たとえ旦那様が大手社員のままでも一人では簡単ではない水準です。また独立が軌道に乗るとは限りません。少なくとも専業主婦になるのは、旦那様の独立が軌道に乗り、月21万円を相応に上回る貯金が安定的にできるようになってからにすることをおすすめします。なお、最近では大手でも40代でリストラされることも少なくなく、十分な老後資金を貯められないことも多いので、独立自体は賢明な判断の一つかと。ひとまず軌道に乗るまでは、収入面でも彼を支えましょう。

少し補足させて頂きます。基本的に独立という働き方は、定年がないというメリットがある反面、厚生年金がないという点がデメリットです。短期で生涯分を稼げることもありますが、多くは延々と働き続ける必要があります。そして長く働く中では、どうしても収入に増減が起こりがちであり、減った時に備えて常に多くの貯金が必要です。つまり大手社員のままでも独立しても、どちらにしても専業主婦になるのは現実的ではないと考えることをおすすめします。いずれにしても、まずは旦那様の状況や家計が落ち着くまでは働き続けたほうが無難です。一度辞めると再就職も困難ですから、専業主婦は慎重に判断しましょう。なお、個別相談ならより詳細にご相談頂けますから、よろしければご検討下さいね。