これからはマイホームか賃貸かどちらがいいのか

女性30代 もりさん 30代/女性 解決済み

現在、妊娠中の主婦です。子供が産まれることもあり、家族で暮らせる広さの家に引っ越しをしたいと考えています。しかし、旦那は現在と同様賃貸で考えてるようです。私は、どうせ引っ越すなら、一生落ち着ける場所としてマイホームを手にしたいと考えています。それに、あまり余裕のある収入ではないのに、賃貸にすると家族3人が不自由なく生活するだけの広さの賃貸マンションとなると、家賃もそれなりになります。あまりに安い物件だと、お隣や上下のお宅に子供の泣き声や足音を気にしないといけないため、そういう点で安い賃貸マンションやアパートは避けたいというのもあります。それなら、中古でもいいから、お手頃な価格で払える金額のローンを組んで、マイホームで気兼ねなく生活したいというのが私の考えです。ただ、昔ならマイホームを買うことが一番いいとされていましたが、今は、それに限らず賃貸でもいいとされてますよね。賃貸でリスクなく常に選択肢がある状態(状況にあわせて引っ越しできる状態)にしておくのは、賃貸のメリットであるのも確かです。ローンを組んで、固定資産税やマイホームの修繕費などなどお金がかかるのはマイホーム購入のデメリットで、収入が低いからこその不安な点でもあります。実際、将来の生活も考えたらどちらがいいのでしょうか?

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 住まい選び・マイホーム・住宅ローン
60代後半    男性

東京都

2021/09/01

持ち家か賃貸か。これは永遠に議論が尽きないテーマです。
持ち家のメリットは、自分の資産になる、ローン完済後は住宅費の負担が軽くなる、子どもに資産を残せるなど。デメリットは、転居しづらいためライフスタイルの変化に弱い、購入時に高額な費用がかかる、リフォーム・修繕費は自己負担、、住宅ローン返済の不安がつきまとうなど。です。

賃貸のメリットは、いつでも引っ越しできる、ライフスタイルの変化に対応できる、固定資産税がかからない、住宅ローンを組む必要がない、メンテナンス費用を負担する必要がない、維持・管理をする必要がない、災害など建物に被害が出ても負担がないなど。デメリットは、2年ごとに更新料が必要になることが多い、自分の資産にならない、老後も家賃が発生、いつまで住み続けられるかの保証がないなど。です。

持ち家と賃貸のメリットとデメリットは相反するものなので、どうとらえるかは本人次第です。ライフスタイルや価値観は人それぞれなので、一概にどちらとはいえない、というのが一般的な結論です。なお、どちらが金銭的に得かで考えても意味がありません。どんな家に住むか、何年ローンを組むかによって損得は変わってくるからです。それぞれメリット・デメリットがあるので、買いたいなら「購入」、買いたくないなら「賃貸」とシンプルに考えればいいのではないでしょうか。

但し、「老後対策」という観点から見ると、可能であれば持ち家をおすすめします。
なぜならば、「持ち家と賃貸では、老後の住居費には大きな差がでる」からです。
平均寿命は基本的に伸びるので、定期収入が年金だけになったときのことを考えると、老後は家賃を払い続けなければいけない「賃貸」のほうが負担が重いといえるでしょう。

仮に65歳で退職し、85歳まで生きるとして、賃貸と持ち家の費用を比較してみます。
ここでは、住み替えにかかる費用や駐車代は考慮せず、単純に賃貸なら家賃と更新料、持ち家であれば固定資産税(マンションの場合毎月かかる管理費と修繕積立金)で概算します。

賃貸の場合、家賃8万円なら20年間で合計1920万円です。さらに2年に一度、更新料(家賃1ヵ月分)がかかる契約なら、8万円×10回で80万円かかるので、合計2000万円がかかります。

一方、持ち家の場合、住宅ローンを完済していれば、毎年必ず支払わなければならないのは固定資産税だけです。10万円程度が目安ですので、20年で約200万円ほどになります。ただし、定期収入がなくなる定年までに完済していなければ負担は重くなるので、定年前の完済を目指しましょう。なお、将来リフォーム代が必要になる可能性もあります。

マンションは、管理費と修繕積立金を毎月支払う必要があります。住宅ローンを完済していても、月3万円であれば20年間で720万円かかり、毎年の固定資産税も支払う必要があります。

老後は賃貸が最も支払額が多くなるので、相応の資金を用意しておく必要があるでしょう。

また、賃貸のリスクは、高齢者は物件が借りづらくなる可能性がある点です。
但し、賃貸はデメリットばかりではありません。老後も賃貸を続ける場合はお金の面でのリスクがありますが、状況に応じて臨機応変に転居できるのはメリットです。家賃の安い郊外に転居したり、子どもが独立したら今よりコンパクトな間取りの物件に転居して家賃を下げられます。また、将来的には「空き家バンク」などを使って地方の格安な中古物件を探し、現金で購入することも考えられます。

また、買える家の値段についてみていきましょう。あくまでも、一般的ですが、買える値段は、税込み年収の5~6倍が目安です。ちなみに、年収が500万円ならば、目安として、2500万~3000万円の家を探すことです。

結論としまして、もし「 少しでも持ち家を購入したい」と思うならば、金額の目安をつけ(世帯年収の5~6倍が目安)、いろいろな物件にあたってみて目を養うことをおすすめします。一戸建て、マンション、新築、中古など、いろいろな物件にあたることによって、自分が住居に求めるものを再認識でき、優先順位(駅に近いとか、広さとか、環境が良いとかなど)も決まってくるでしょう。また、マイホームを購入すると家賃補助が受けられなくなるのが損か得かも明確にわかってくるでしょう。

もし、まだ購入までは、とか良い物件がない場合は、引き続き賃貸で住み続けることも一方法です。

住宅は、人生で一番大きい買い物です。自分の納得のいく住まい選びをしましょう。

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