老後の住まいについて

男性60代 katahira1000さん 60代/男性 解決済み

現在63歳で、妻と2人で築25年の一戸建て住宅に住んでいます。取得価格は約6000万円、最近、不動産チラシ広告に入ってくる情報だと、ご近所の家は同じ価格で売買されているようです。2年後には、会社を退職し、住宅ローンも完済して、引退するつもりです。もともと、子供が2人いて、4人で住んでいたのですが、2人とも成人して結婚し、それぞれの家庭を持ったので、家に戻ってくることはなさそうです。これから、10年、20年を見据えて、妻と2人の老後を考えた時に、この広い家が必要かどうか悩んでいます。特に、自分は、高血圧、糖尿病などの持病があり、今後の老後資金なども考えた場合、今、この時期にこの家を売却して、コンパクトなマンションに転居するのも良いのではないかと考えています。その場合、もっと深く考えておかなければいけないこと、税金の負担、等についてアドバイスいただければと思います。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 住まい選び・マイホーム・住宅ローン
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

まず、老後をマンションで過ごす際のメリットとはいったい何なのでしょうか。
大きなメリットは、何より住む場所のスリム化です。年齢を重ねていくごとに体力がなくなっていき、部屋の掃除や家事などが重労働に感じてしまいます。その点マンションだと、住まいがコンパクトになるので、無駄な体力をつかわなくても済むことができるのです。更にマンションの立地によって、交通の便が優れている物件もあります。身体が衰えてきている老後の買い物や通院する際にはできるだけ交通の便が優れた場所に住みたいものです。また、老後に気をつけなけなくてはいけない家のセキュリティに優れています。
デメリットは、マンションに住んだ後に発生する費用として、管理費や修繕積立金、固定資産税、(駐車場代)がかかることです。仮に65歳でマンションを購入し85歳まで生きるとして、たとえばマンションの場合、管理費と修繕積立金が月4万円であれば20年間で960万円かかり、毎年の固定資産税も支払う必要があります。一方、持ち家の場合、住宅ローンを完済していれば、毎年必ず支払わなければならないのは固定資産税だけです。10万円程度が目安ですので、20年で約200万円ほどになります。
しかし、現在の持ち家をリフォームすれば、それなりの金額はかかってきます。マンションへの住み替えコストと、リフォームのコスト(建て直しを含む)とこの家にあと何年住めるかの見合いについても考える必要がでてくると思います。

次に、税金と、売却時と住み替え時の手数料について考えてみます。
基本的には、売却すれば一度に大きなお金が入ります。自宅は売っても税金はそれほどかかりません(*住まなくなって3年以内に自宅を売った場合、3000万円の儲けまで税金はかかりません)。
自宅を無税で売却し、売却した金額よりも安い家を購入できれば、その差額を現金として手に入れることができるわけです。
ただし、住み替えにはコストがかかります。
仮に今の家を6000万円で売却して、住み替え用の家を5000万円で購入すると、1000万円のお金が手に入るように見えますが、実際の手取りはもっと少なくなります。
ちなみに、不動産は買うときも売るときも不動産屋さんへの手数料がかかります。手数料は上限が決められていて「売却価格の3%+6万円(税別)」です。仮に、このケースで言えば6000万円で売ったときに約186万円。5000万円で買ったときに約156万円かかります(手数料は交渉次第で安くすることは可能です)。
それ以外にも不動産の名義変更に50万円前後、引っ越し代に20万円くらかかったとしても、これだけで、トータル400万以上かかることになり、手取りは600万円以下です。
以上はほんの一例ですが、売却の際は、仲介手数料が大半を占めますが、購入の際は、諸費用総額(住宅ローン費用などを含む)として物件価格の5~10%が目安となります。

住み替えは、総コストも含め判断することが肝要だと思われます。

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