賃貸にすべきかローンを組んで持ち家を買うべきか

女性20代 mineさん 20代/女性 解決済み

現在、旦那の母が借りている賃貸に一緒に住んでいるのですが、産後私が仕事に復帰したら出て行くつもりでいます。
しかし、今貯金もそこまでなく、今後子どもにもお金がかかって行くことが考えられる中で、賃貸にするべきか、もう少し実家にいてローンを組むべきか悩んでいます。
賃貸となれば、子どもの泣き声も気にしてしまうし、広さもある程度欲しいのでそれなりのところになってしまうだろうし、初期費用が少なからずかかってしまうこともあって、それなら家を購入した方がいいのか教えていただきたいです。
家を買うとしたら共働きであれば、すぐに借りれるものなのか、それとも勤続年数が足りず先延ばしになってしまうのかも併せて聞きたいです。
結果的に損をしない、家計ができるだけ苦しくない方を選びたいのですが、知識が少ないため、助言をいただきたいです。 (固定資産税や補助など)

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 住まい選び・マイホーム・住宅ローン
60代後半    男性

東京都

2021/07/12

持ち家か賃貸か。これは永遠に議論が尽きないテーマです。
持ち家のメリットは、自分の資産になる、ローン完済後は住宅費の負担が軽くなる、子どもに資産を残せるなど。デメリットは、転居しづらいためライフスタイルの変化に弱い、購入時に高額な費用がかかる、リフォーム・修繕費は自己負担、、住宅ローン返済の不安がつきまとうなど。です。

賃貸のメリットは、いつでも引っ越しできる、ライフスタイルの変化に対応できる、固定資産税がかからない、住宅ローンを組む必要がない、メンテナンス費用を負担する必要がない、維持・管理をする必要がない、災害など建物に被害が出ても負担がないなど。デメリットは、2年ごとに更新料が必要になることが多い、自分の資産にならない、老後も家賃が発生、いつまで住み続けられるかの保証がないなど。です。

持ち家と賃貸のメリットとデメリットは相反するものなので、どうとらえるかは本人次第です。ライフスタイルや価値観は人それぞれなので、一概にどちらとはいえない、というのが一般的な結論です。なお、どちらが金銭的に得かで考えても意味がありません。どんな家に住むか、何年ローンを組むかによって損得は変わってくるからです。それぞれメリット・デメリットがあるので、買いたいなら「購入」、買いたくないなら「賃貸」とシンプルに考えればいいのではないでしょうか。

但し、家を買うとしたら、一般的にライフスタイルが固まる35歳以降がおすすめです。それまでは、もう少し実家にいるか、賃貸に住みながら、お金を貯めるのが良いかもしれません。一概には言えませんが、理由は次の通リです。

1.貯金が少ないため、住宅ローンを借りすぎることなり、その後の生活がローン返済で苦しくなる。
2.ライフスタイルが固まっていない場合が多い。今の価値観や暮らしに合う物件を買っても数年後には合わなくなって住みにくくなる可能性がある。
3.物件を見る目がまだないので、すすめられるままに、割高の物件を買ってしまう。
などです。

なお、買える家の値段の目安は、税込み年収の5倍が目安です。夫婦で収入があるなら合計してよいでしょう。年収400万円なら、目安として、2000万円前後の家を探すことです。

また、家を買う時(住宅ローンを利用した場合)の主な心構え、注意点は次の通リです。

①住宅ローンを利用する場合の頭金(最初に現金で支払う家の値段の一部)の額ですが、価格の最低20%を準備するのが良いでしょう。その場合、残りの80%が住宅ローンになります。実際には全額を貸してくれる金融機関もありますが、頭金がゼロで借りることができるようになったとしても、頭金は必ず用意しましょう。長い返済期間には何が起こるかわかりません。万一、収入減や失業などにより、返済が困難になり、家を売却しようと思ったとき、頭金をゼロで購入していると、売りたくても売れない状況に陥りやすいのです。

②貯めるのは、頭金だけでは足りません。家を買う時は、金融機関への手数料や登録費用などがかかります。新築でだいたい5~7%、中古なら10%をみておきましょう。頭金の20%と合わせると、家の価格の25%~30%の現金が必要ということになります。

③住宅ローンは、税込み年収の4倍までとしましょう。世帯年収400万円なら住宅ローンは1600万円までです。銀行は年収の、7倍も、8倍も貸すことがありますので気をつけましょう。また、審査は、購入物件や金融機関ごとに条件が異なりますし、年収のみならず、雇用形態、勤続年数などの要素が加味されます。

④毎月の返済は、手取り収入の25%以下に抑えましょう。なぜならば、返済が25%を超えると、毎日の暮らしが苦しくなり、貯金ができなくなる可能性があるからです。

⑤住宅ローンは退職までに払い終える計画にしましょう。金融機関は、最長の35年をすすめます。しかし、35歳で35年のローンを借りると返し終えるのは70歳、40歳で35年のローンを借りると返し終えるのは75歳。一概には言えませんが、一般に言われる65歳までの退職にあわせて計画しましょう。

⑥住宅ローン控除は、借入残額の1%で毎年(10年、11~13年は別途の%)控除されます。また、固定資産税は、戸建でも、マンションでも、毎年かかります。課税標準額の1.4%です。

結論としまして、実家にいる方が、家賃がゼロですので、お金は貯まるでしょう。また、奥様が仕事に復帰しても、子どもの面倒を、義母がみてくれるのであれば何かと安心です。仕事に専念できるでしょう。義母と暮らすのが嫌でなければ、金銭的だけを考えると、ある程度住宅資金が貯まるまで(ちなみに、家賃が月8万円だとすると、年間約100万円近くが貯まります)、実家にいることをおすすめします。

もし「 少しでも持ち家を購入したい」と思うならば、金額の目安をつけ、いろいろな物件にあたってみて目を養うことをおすすめします。いろいろな物件にあたることによって、自分が住居に求めるものを再認識でき、優先順位(駅に近いとか、広さとか、環境が良いとかなど)も決まってくるでしょう。もし、購入までは、まだ金銭的にちょっとか、良い物件がない場合は、その時点で、引き続き実家に住み続けるのか、あらたに賃貸を探すか判断すれば良いでしょう。

住宅は、人生で一番大きい買い物です。資金計画も万全にして自分の納得のいく住まい選びをしましょう。

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