今後の老後資金はいくら必要か。

ご質問ありがとうございます。

老後の2000万円問題は、多くの方が不安に思われていますね。しかし、私どもFPはそれ以前から老後には3000万円が必要という事をアドバイスをしてきました。

老後の基本的な収入は公的年金となり、老後の年金の不足分は、老後の生活調査などから出された生活費の平均となり、収入から支出を引いた不足分が5万5千円くらいとなり、老後30年で2000万円くらいになるという根拠となっていますので、多くの方にあてはまる可能性があります。

ただ、2000万円が確実に必要という事でもなく、この資産寿命を延ばす方法を知っておられる方や老後の生活費を抑えられる方などは、もっと少ない額でも良いかも分かりませんね。


老後に必要なお金は年齢によって、金額をそのまま見られても良い方と、実質のお金の価値を考えて、実際に必要な額を準備できる事が必要です。

またご質問でもご不安に思われている高齢になった時の健康状態も考えなくてはいけませんね。高齢者の医療費負担も少しずつ増えている状態で、今後も長寿化が続けば、高齢者の方も現役世代と同じような医療費負担になる可能性もあります。

また資産の相続に関しても、相続税の基礎控除以上ある場合は、相続ぜいたくさも必要ですが、基礎控除内であっても分けられる財産が多いのであれば良いのですが、不動産など分けるのが難しい財産が多い場合には争族となる可能性が高くなりますので、相続対策を行う必要があります。

相続が争族になるケースは5000万以下の相続財産の方に多いというデータもあり、資産の多い方は、事前に相続対策を行っているとも言えます。