老後に必要な費用

女性30代 sakuranboboさん 30代/女性 解決済み

老後にはいったいいくら残しておけばふつうの暮らしができるのでしょうか?たとえば、現在持ち家に住んでいる場合、その持ち家に関してどのくらいの、修繕費が今後かかってくるのでしょうか。外壁を直したり、突然のトイレやお風呂の補修が必要になったりと、持ち家にはメンテナンスが常に必要であると考えるられるからです。
もしくは、持ち家でなく、途中で家は子供に譲り、マンションやアパートに移住したほうがトータル的に安くなるのか、また孫ができた場合の出費は年間どのくらい余裕があれば良いのでしょうか。こども二人の場合孫にはどのくらいの出費が想定されるのか、そういったことを踏まえ、これから仕事をどのくらいしていけばいいか、また、副業や投資などは必要なのかということが知りたいです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 老後のお金全般
50代前半    男性

全国

2021/03/09

全部でご質問が6つほどおありのようですので、なるべく端的にお答えしてまいります。

まず1つ目の、老後にいくら残しておけば普通の暮らしができるのかにつきましては、2019年に「老後資金2,000万円不足問題」が世間を騒がせましたので、ひとまずこの数字が参考になるでしょう。総務省の「家計調査」における高齢夫婦無職世帯の平均データから、一定のモデルケースを想定して算出されています。年金収入から支出を差し引いた不足金額を30年分合計すると、約2,000万円というのが目安となるようです。
そんなもの貯められるわけがないではないか、とお怒りになる前に、もう少しお読みいただければ幸いです。

2つ目の修繕費に関しましては、もちろん必要ですし、しっかりとかけられた方が長く良い状態で住み続けることができます。どのくらいかかるのかというよりも、どのくらいかけたいかという主体的な意思が大切です。ですので具体的な数字ははじき出しにくいのですが(建物によっても異なりますし)、マンション所有時の「修繕積立金」と同じように、毎月例えば2万円ずつでも積み立てていかれると、15年間で元本のみで360万円が貯まりますよ。

3つ目の、将来今の住まいを子どもさんに譲り、ご夫婦がアパート等に移られたほうがトータルで安くなるのか、につきましては、単にお金の損得だけを考えると、もちろんトータルでは安くなるでしょうね。子どもさん世帯が家を買わなくてよいですし、ご夫婦で暮らすのに十分な広さの住まいにされれば、住居費も安くできるでしょうから。ただし、皆さんがそれを望まれるのであれば、ですが。

4つ目の、お孫さんができた場合に年間どのくらいの余裕があればよいのか、につきましては、お孫さんに手厚く資金援助してあげたいというご相談者さまのやさしいお気持ちはわかるのですが、特に必ずお金を出さなければならない決まりがあるわけではございませんので、できる範囲で援助してあげればよいのではないでしょうか。

5つ目の、子どもさんお2人それぞれのお孫さんへの想定される出費をふまえ、仕事をどのくらいしていけばよいのかに関しましては、ご相談者さまの意思で決められればよろしいかと思います。

6つ目の副業や投資についてですが、まずは本業に一所懸命取り組むことこそが資産を最大化させるための最善策ですので、副業はご自身の興味・関心に応じてやりたければやる、というスタンスがよろしいかと思います。そもそも、簡単なことではありませんので、好きでないと長続きしません。
投資も、やらされてやるものではありませんので、必要かどうかというご質問には答えにくいというのが正直なところです。しかし、子どもさんやお孫さんの世代が将来いきいきと暮らせるよう、より明るい未来を実現するためにも、是非されたほうがよいと断言いたします。

そもそも投資の目的とは、財産づくりとより良い世の中づくりの両方を目指すことです。身の回りのさまざまなモノやサービスは、過去の誰かの投資によってできていますよね。ですから、投資というのはより良い未来を実現するために、一人ひとりが主体的な意思を込めてお金を投じる行為なのです。
歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。であれば、モノやサービスを生み出す企業の株価は、短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんし、平均的には徐々に上昇していくはずです。

具体的な手法としては、「投資信託(ファンド)」という普通の生活者の資産形成に最適な金融商品を活用し、収入の1割くらいの金額を目安に毎月コツコツと積み立ていくだけです。その際、株式を主な投資対象としたファンドを選びます。少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法こそ、高い再現可能性をもって着実に資産を増やすための近道です。
本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間さえ惜しまなければ、何も心配することなく、時間を味方につけて資産は複利で大きく増えていくでしょう。

ご相談者さまは、まだ30代前半という若さ。例えば今すぐ毎月3万円の積み立て投資を開始し、30年間コツコツと継続されれば、投資元本の1,080万円(3万円×12か月×30年)が倍以上になることは、十分に現実的な想定です。
一所懸命ご夫婦で働きながら、並行してお金にもがんばって働いてもらうことで、気が付けばそれなりに大きな資産が形成されているはずですよ。チマチマとやりたくもない副業など考えなくてもよくなるでしょう。
今の住まいにしっかりお金をかけて良い状態を保ち、老後まで住み慣れた家で快適に暮らしながら、お孫さんたちにも手厚い援助をしてあげることは、十分に実現可能なはずです。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

独身でも老後の生活資金に困らなくてもいい方法

現在独身のフリーターです。収入も手取り13万ほどで(コロナ以前は19万ほどでした)、老後の生活資金に不安があります。年齢も40前で結婚できるのかも怪しく、この先一人で生きていくとなった場合、今どのようなことをすればいいのか知りたいです。今は実家で家族と暮らしているので、生活費は低く抑えられていますが、この先ひとりになった場合が不安です。2年前ぐらいから積み立てNISAを知り、毎月満額積み立てていっています。ただ積み立てNISAも満額積み立てたとしても、800万程度。5%の利益があったとして840万程度。本当に足りるのか心配です。また、今は満額積み立てられていますが、10年後同じように積み立てられるのか心配です。今、どのような行動をすればいいのか知りたいです。

女性40代前半 プリンちゃんさん 40代前半/女性 解決済み
吉野 裕一 古戸 賢一 2名が回答

今後の老後資金はいくら必要か。

ここ数年老後2000万円問題が出ましたが、正直自分は最近まで資産運用とか、資産のシュミレーションをしてきたことがありませんでした。実際いま現在の老後をむかえてる人たちは本当に2000万円ないとやっていけないのか。年金は将来的にどれぐらいもらえるのか。よくいまだにわからないままでいます。貯金で2000万円貯めようと思うとほとんどの生活費を貯金に回すようになってしまいます。だからと言って税金の節約になる制度、NISA,つみたてNISA、ィデコ、などの制度を調べてやってみようと思うが、実際どれぐらいの額を積みたてればいいのか今の資産からどれぐらい回せばいいのか。もし2000万円いかないときはどうすればいいのか。具体的な提案とか、老後に対する考え方、老後のお金の蓄え方、そのたくわえたお金の使かいかたなど教えていただきたいです。それに、いますぐ老後にむけてやるべきことや、いろいろなシュミレーション、入院生活が続く場合や、長生きするときなどいろいろなバリエーションの選択肢などを教えていただきたいです。それと自分が死ぬ前に資産の残し方とか、生前での遺産の残し方なども教えていただきたいです。

男性40代前半 4410takumaさん 40代前半/男性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

老後に向けての資金運用と目標金額

昨年会社を退職し、副業で生計を立てている者です。子供はなく、夫婦二人で生活しています。現在資産として持ち家(4200万円、ローン返済中で残り2500万円)、株式400万、自動車2台(時価280万円、150万円)、銀行口座に300万円あります。毎月の住宅ローンが10万円、個人年金の積み立てとして25000円(10年前より)、他生活費等で月18万円ほどかかっています。今私の年収が230万円、妻が210万円あります。毎月の生活には支障ないのですが、老後に楽ができるように資産運用したいと考えています。必要があればまた働きに出るつもりです。働き方と資産運用について、今後の参考になる事があれば教えてください。

男性40代前半 mayuaoyukiさん 40代前半/男性 解決済み
山本 昌義 1名が回答

老後の考え方

定年までは後15年、それまでは何とか仕事を続けて行く事は考えています。転職は余程でなければしたくはありません。起業や独立も考えていません。住宅ローンも同じ位の年数残っていますし、子供が大学に行った場合は後8年位頑張らないとならないです。同じ企業に勤めていても年収は下がる一方で貯金をする余裕なんて今はありません。老後資金は退職金と年金で考えています。サラリーマンを30年、定年までなら40年以上続ける事になるので、嫁と合わせれば20万円以上にはなるかと思っています。他、確定拠出年金等もあります。退職金は家のリフォームか住み替えが出来ればと思っております。定年後も働ける内は働きたいですが、仕事があるかが心配です。現在の貯金が粗無いのでその辺りも気になっています。

男性50代前半 おおちくんさん 50代前半/男性 解決済み
舘野 光広 1名が回答

これから老後が気になります

ゆとりある老後生活を送るためには、約3,360万円もの老後資金が必要になります。 政府が発表している2,000万円は、あくまでも通常の日常生活を送ることを想定した金額です。 そのため、旅行や趣味などを楽しむゆとりが欲しい場合や、突発的に発生するリスクのある医療費や介護費が発生することが考慮されていません。老後には生活費はもちろん自分の葬式やもろもろ必要となってきますのでかなりの貯金額が必要とされてるのではないでしょうか。ではどのくらい必要なのか気になるところです。老後生活が20~30年続くとすると、公的年金以外の老後資金として1,300~2,000万円不足する」と金融庁公表の報告書に記載されていたことがニュースで大々的に取り上げられました。

男性30代前半 よしなふさん 30代前半/男性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答