積立NISAの上手な運用方法。

男性30代 かまぼこくんさん 30代/男性 解決済み

周りには積立NISAなどの積立投資を始めている人が段々増えてきており、自分も始めなければと思い、楽天で証券口座を開設したが、その後どのような流れでやっていけばいいか具体的なイメージも湧かずにそこから停滞しています。
また、積立投資の出口もよくわからず、出口戦略をある程度イメージしないと失敗しそうなので中々運用開始するに至らないのが現状です。
どのような事を意識して行えば良いのかというアドバイスを頂きたいです。
性格的にもリスク回避の意識が強いため、向いていないのかもしれませんがそういった人向けの運用方法なども知りたいです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
50代前半    男性

全国

2021/09/27

ご相談者さまのように、つみたてNISAの口座を開設されたにもかかわらずなかなか投資できないでいる人は、山ほどいらっしゃいますよ。

そもそも、「つみたてNISAの上手な運用方法」をお知りになりたいと思われている時点で、「入口」が間違っている可能性があります。

確かに、「つみたてNISAは初心者におススメ」などと聞き飽きるほど言われています。

しかし、通常の課税口座ではなく、わざわざつみたてNISAという非課税口座を利用して投資することで、税金面で損をする可能性があることはご存じでいらっしゃいますか?

だからこそ「出口戦略」をどうしてよいのかわからないと思われているのかもしれませんが、そもそも「損得」というお金のことしか考えておられないために、このような事態(いつまでも投資を始められない)になってしまっているのではないでしょうか。

発想を切り替えましょう。

少額でもよいのでできるだけ早く積み立て投資をスタートし(入口)、将来お金が必要になったときに必要な分だけ売却して現金化し、当面使わない資産はそのままにしておいて世の中の経済成長に乗せておけばよいのです(出口)。

出口を考えないことこそが「出口戦略」です。

リスク資産の価額は短期的には大きく上下動し、未来の動きは誰にもわからないからこそ、一度にまとまったお金を投資するよりも、投資タイミングが分散されリスクの低減効果が期待できる定期定額購入(積み立て投資)が有効だと言われるのです(入口)。

現金化する時期も同様で、資産の値動きとは関係なくお金が必要なときに必要な分だけ売却すれば、一度にすべてを売却するのと異なり、勝手にタイミングが分散されリスクの低減効果が期待できるのです(出口)。

お金を使う時期は自分の意思で決められますが、相場を追いかけても自分の意志ではどうにもなりません。

ところが、つみたてNISAの場合は(一般NISAも同様ですが)、少なくとも現行制度においては非課税期間に期限が設定されているがゆえに、「相場が高いうちに売っておこう」などと否応なく売却時期を意識せざるを得なくなってしまうのです。

高く売れたほうが非課税メリットが大きいためです。

このことは、本来はゆったりとしているはずの長期運用において、リズムを狂わせられてしまうノイズでしかありません。

もっとも、投資信託(ファンド)の積み立て投資自体は、誰もが着実に資産を形成していくための最善の方法だと思いますし、私自身も現時点ですでに20年間実践しています。

ただし、より大切なことは、自分自身が腹の底から納得できるファンドを選ぶ手間を惜しまないことです。

本業で社会課題を解決し、これからも世の中になくてはならないと考える企業を丹念にリサーチして選定するファンドを選んでください。

そうして選んだファンドがたまたまつみたてNISAのなどの非課税制度の対象となっていれば、必要に応じて制度を利用すればよいだけのことです。

そもそも投資は、より良い世の中づくりと財産づくりの両方を目指すために行うものです。

手放したお金が世の中をぐるぐると回り、社会がより豊かになっていくからこそ、結果として生活者一人ひとりが豊かになっていけるのです。

短期的に思うような成果が出なかったとしても、決して失敗ではありません。

それどころか、「学び」という大きなリターンになるのです。

ご相談者さまは、まだ27歳でいらっしゃいますね。

私も27歳のときに、今も同じリズムで継続している積み立て投資を始めました。

目先の税制優遇というノイズに惑わされずに、ぜひ長く付き合っていけると思える、長期投資に資する本格的なファンドを選ぶことに注力してください。

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