奨学金制度の利用に関して教えてください。

女性40代 すいさん 40代/女性 解決済み

再来年に大学に進学する子供がいます。勉強ができる方ではなく、国公立大に進学するのは難しいと思っています。さらに田舎の方なので、大学に行くとしたら一人暮らしをするしかありません。
うちは決して収入が多いわけではなく、家のローンも残っています。さらに、子供もあと2人教育を受けさせなければなりません。
とはいえ、行きたい大学があれば行かせてあげたいとも思っていますが、残りの2人のことを考えると全て叶えてあげるのは厳しいのではないかと思っています。上は行かせてあげたのに、下の子は行かせてあげられないなど、不平等があってはいけないと思います。
どうしようしようもない時は奨学金を借りれば良いのではないかと思ったのですが、そうすると子供に借金を背負わせることになります。最近は借りている子も少なくないと聞きますが、実際のところどうなのかわかりません。
そこで、奨学金を借りる基準というか、どのような家計の状況だったら借りるべきなのか教えていただきたいです。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 結婚・離婚・出産・教育・子育て
60代後半    男性

東京都

2021/09/21

大学に進学すると、どのくらいのお金がかかるでしょうか。

一般的に、目安は、入学費用と4年間の学費(学校教育費+家庭教育費)の合計で、私立文系で約731万円(うち入学費用90万円)、私立理系で約827万円(うち入学費用86万円)かかります(日本政策金融公庫調査)。
したがいまして、結論として、わたしは、ほとんどの親は、奨学金を借りることを検討した方が良いと思います。親の収入だけで学費を工面した結果、老後の資金がなくなってしまった、という夫婦の事例を、家計相談でみてきたからです。

その人たちは、給料が比較的高い大企業に勤めた人たちも少なくありません。それでも、子どもの数が多いと、自分たちの稼ぎだけでは苦しくなってしまうのです。老後に、子どもからの援助が必要になるくらいなら、奨学金を借りた方が、トータルから見れば、子どもの金銭的な負担は小さくなるでしょう。それに少しでも自分で学費を払うとなれば、本気で勉強するようになりはずです。ちなみに、大学生の2.7人に1人が奨学金を利用しています。

次に、奨学金の中でも、最も多く利用されているJASSO(日本学生支援機構)についてみてみましょう。

「給付型」と「貸与型」(第1種:利息なしと第2種:利息あり)があります。

それぞれ年収制限がありますが、第1種:利息なしの年収制限は、給与所得の5人世帯の年収の目安は922万円以下(給与所得以外=所得の目安は514万円)で、学力基準を満たしていれば、最大で月6万4000円(私立、自宅外通学の場合)借りられます。

第2種:利息ありの年収制限は、給与所得者の5人世帯の年収の目安は1300万円以下(給与所得以外=所得の目安は892万円)となっています。なお、利率は極めて低く設定されており、2020年11月時点で、0.163%(利率固定方式)、0.002%(利率見直し方式)です。また、学力は平均水準以上でOKで、最大で月12万円まで借りられます。
なお、「給付型」の年収基準は、住民税非課税世帯およびそれに準じる世帯となっています。

また、奨学金の借入総額は、平均で324.3万円。500万万円以上を借りている人も12.4%以上に上ります。

詳しくは、まずは、「JASSO奨学金」で検索して確認してみましょう。また、奨学金の貸与額と返還額を試算することができるWebサイト(「返還シミュレーション」で検索)もあります。

ちなみに、奨学金に似たしくみに「教育ローン」がありますが、こちらは、子どもではなく「親が借りる」ものです。日本政策金融公庫や民間金融機関が用意していますが、金利面を考えると、まずは奨学金を検討した方がいいでしょう。 「奨学金」→「教育ローン」で検討しましょう。なお、「国の教育ローン」(但し、年収790万円(所得590万円)以下)も、検討した方がいいでしょう。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

子供の教育費について教えて欲しいです。

現在0歳の子供を子育てしています。まだ教育費などの色々な費用がかかる年齢ではないのですがこれから保育園、小学生となっていくにつれてどんどんかかると思いますが、どの様に貯めるのが一番効率が良いのでしょうか。今現在私は働いていないので中々貯められない状況にあります。学資保険などを活用した方が効率的に貯まるのでしょうか。それか生活費を見直すのがいた盤なのでしょうか。後はそれぞれの年齢でかかってくる学費を教えて欲しいです。それが明確に知ることが出来ればもっとお金を貯めやすくなると思ったので気になりました。予定だと今は公立の小学校、中学校、高校に通わせたいと考えています。全て公立の学校に通わせた場合と全て私立に通わせた場合はどの様に違ってくるでしょうか。

女性20代後半 misakisamiさん 20代後半/女性 解決済み
水上 克朗 1名が回答

子供の成長と親の介護

現在子育てをしている30代の主婦になりますが、子供が大きくなりこれから学費などで大きなお金が必要になる時期に入りますが、正直、あと10年程度で親の介護も始まってくるのではないかと思い、悩みがつきません。割と心配性な性格ではあるので、できるだけ不安な要素は早めに解決策を見出しておきたいのですが、周りに子育てと介護を経験している友人や知り合いが少ないため、ネットの情報を頼りにしており、情報が多すぎたり、割と偏った意見が多いので現状あまり参考になっていません。姉妹がいるので、いずれ相談する時期が来るのかなとは思っていますが、まだみな子育てやそれぞれの家族がいるので踏み込んで話すことはありません。例えば、子供の高校入学時期、大学入学時期と介護が重なった場合、どのくらい金銭的な負担があるのか。また、自分の親、主人の親と介護が重なった場合、一般的にどの様に折り合いをつけているのか知りたいと思います。今は色々な制度や介護の施設などもあるので、人それぞれ頼るところは違ってくると思うのですが、都内だとどうやって乗り切っていることが多いのでしょうか。

女性30代後半 kaz0303さん 30代後半/女性 解決済み
山本 昌義 1名が回答

不妊治療費はどれくらい出せそうか

妊活のため、半年前からフルタイムの仕事を辞めて専業主婦をしています。仕事を辞めたのは、職場の雰囲気と仕事内容的に妊娠のタイミングを掴むのが難しかったためです。30歳を過ぎて、年齢的にも猶予が無くなってきたので、思い切って仕事を辞めました。なお、子どもを産んだら再び働くつもりでいます。しかし、すぐに子どもを授かれると楽観視していたのですが、なかなか授かることができません。そして、ついに不妊治療に進むことを決めました。しかし、マイホームを購入したばかりで、貯金が潤沢にあるわけではないため、不妊治療に十分な費用をかけられるか不安です。また、不妊治療で子どもを授かった後のもろもろの費用や教育費のことを考えると、どこまでお金をかけてよいものか悩みます。子どもはとても欲しいので、可能な限りお金をかけたいと思うのですが、歯止めが利かなくなりそうなので、初めにどれくらいで諦めるかの目安を決めておきたいのです。我が家の状況です。・夫31歳、妻32歳〈年収〉600万円、〈住宅ローン支払い(月々)〉11万円、〈貯金金額(年)〉36万円、〈貯蓄型保険(ボーナス払い年2回)〉20万円、〈保有株式〉30万円、〈預金〉200万円以上を踏まえて、不妊治療はどれくらいの費用まで、何年くらい可能か、アドバイスを頂けるとありがたいです。

女性30代後半 ka_ri_naさん 30代後半/女性 解決済み
山本 昌義 1名が回答

子供の教育費用をどのような方法で貯めたら良いか教えてください

29歳、東京都在住の女性です。私も夫も働いており、今までコツコツと貯蓄をしてきています。現在、私と夫の個人の貯金、及び家族全体の貯金として、合計3000万円ほどあり、全て普通預金口座に入れている状態です。また、今後も共働きを続けていく予定です。また、今後5000万円以下の家を購入したいと考えております。子供は公立小中高校、四年生大学までの教育資金を用意したいと思っています。上記を踏まえて、子供の教育資金をどのように準備すればよいか迷っています。自分で調べたところ、学資保険や外貨建て保険、積み立てNISAを教育資金用として運用するなど、色々な方法が出てきており、何が良いのかわからない状況です。どのように教育資金を準備するのが良いのでしょうか。

女性30代前半 ペケポンさん 30代前半/女性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答

奨学金や教育ローンなど利用できるものは最大限利用して子どもたちの夢を叶えたい

娘がこの春高校三年生となり、来年大学受験をします。娘は子どもの頃から看護師になりたいと言っていて、私立大学の看護学部を受験する予定です。しかし、私立大学の看護学部の学費は年間180万円ほどかかるようで、そんなにかかることを最近までまったく知りませんでした。学費の安い国立大学の看護学部のほうを勧めたいのですが、学力的に合格するのが難しそうです。いまさら経済的なことを理由に看護師を諦めろとは言えません。また、2歳下の息子も大学進学を希望しています。どうやったら子どもの教育費を準備するか頭を悩ませています。奨学金や教育ローンなど、利用できるものは最大限利用して、何とか子どもたちの夢を応援してあげたいと考えています。FPの方からアドバイスが欲しいです。

男性50代前半 花持ちさん 50代前半/男性 解決済み
水上 克朗 1名が回答