つみたてNISAの使い方について

女性30代 スマホっ首さん 30代/女性 解決済み

資産運用の手段として近年少額から始められるつみたてNISAがあると思います。年間40万円の非課税投資枠で20年間非課税ということで、少額で毎月積み立てをしながら長期にわたって増やしていくことができると考えられる制度かと思います。実際に主人名義でつみたてNISAを利用していますが、とりあえずやっているという感じで将来的にどんな感じで資産が増えて受け取ることができるのか、イメージがいまいち分かりづらいと感じています。期間や金額に目標を持って続けていくのがいいのか、お金が必要になったときに解約をしていくほうがいいのか、つみたてNISAを利用して運用していく資産の使い方のイメージを教えていただきたいと思います。今は年間40万円上限いっぱい積立をしていっていますが、この積立金額も状況によって変更していくほうがいいのか、他の貯蓄との兼ね合い(預金や保険など)も含めてどうしていくのがベストなのかも知りたいです。

1 名の専門家が回答しています

矢口 充俊 ヤグチ ミツトシ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
40代後半    男性

兵庫県

2021/08/10

スマホっ首様

ご相談頂きありがとうございます。

『イメージがいまいち分かりづらい』と言うのはごもっともだと思います。
考えられる理由としては、
・いわゆる投資をしている割に変動幅が大きくない(ものすごい額の損をしている訳でも利益が出ている訳でもない)
 →2018年1月からスタートした制度のため、2018年1月の買い付け分でもまだ3年半くらい
・自分で商品は選んでいるが機械的に買われるだけで自分で売買していないので運用している実感が薄い
・長期間運用してもマーケットは変動するから結局どのくらい増えそうなのかが見えない
などではないでしょうか。

つみたてNISAは解約の制限はありませんので、20年間の非課税期間を途中で終わらせることに納得されるなら解約は可能ですが、運用するご資金は出来るだけ解約になりにくいよう余裕資金で行っていただく方が良いと思います。

あくまで机上の計算ですが、仮に世界経済の成長の平均である約3%で毎年運用出来た場合の試算を以下に記載致します。この数字通りなる訳ではありませんが、コツコツ運用でも長期間着実に増えれば効果は大きくなる例として見ていただければと思います。

<前提条件>
・今から始めるので、2022年初から買い付け
・買い付けは毎年40万円
・変動は、一律1年目は購入のみで変動なし、2年目から年3%ずつ増える(1年目:40万→2年目:41.2万→3年目:約42.44万・・・)
・買い付けは現行制度の最終年2037年まで

非課税期間20年と言うのは、買い付けした年を含めてその年から保有・運用期間が20年と言う話です。
買い付けの最終は2037年で、その買い付け分の運用期間の最終は2056年になります。

上記の前提で集計すると、それぞれの年に購入した40万円は20年後に約70.14万円になります。
それが16年分蓄積されますので、投資金額640万円(40万円×16年)が2056年末に約1,122万円(+482万円)に計算上なります。

8割近く(約75%)も増えるの?と思われるかも知れませんが、『72の法則』と言うのがあり、複利運用出来る利回り(%)を72から割った答えが2倍になるために必要な年数になります。
3%なら、72÷3=24と言うことで24年間で2倍になる計算です。非課税期間20年なので2倍まではならないがその近くまで到達出来る、と言うことになります。
(余談ですが、今からは想像も出来ませんがバブル期に約10年で定額貯金が2倍になった時期がありました。その時の金利は約8%あったので税引き後でも到達出来たということです。
金利が1%複利なら約72年かかり、現在の0.002%なら非課税だとしても複利で約36,000年かかる計算になります)

ただしこれはあくまで机上の計算で、マーケットは上下しますのでその通りの結果になるとは限りません。また、選択する商品によってリスク(振れ幅)は異なりますので低リスク型の商品なら減りにくい反面増えにくいのでそもそも平均リターンとして結果を求めることが難しい商品もあります。

最終年の買い付けの運用が終了する2056年でも35年後のため、スマホっ首様のご年代だとサラリーマンなら現行の雇用制度で退職時期か年金を受け取り始めてまだ浅い年数くらいの時期かと思います。
上記の試算は3%で行っていますが、平均の運用利回りが仮に1%だとしても投資の累計640万円が2056年末に約133万円増える計算になりますので、目を見張るほどのリターンが毎年出なくても長い目でコツコツとでも増えれば預貯金と比べて効果が出る期待は持っていただけると思います。
そう考えれば、もちろん緊急で資金が必要になった場合は売却もやむを得ないと思いますが、将来の生活で受け取る年金では足りない分を補う原資と考えればしっかり貯める期間と考え売却せず置いておこうと思えるのではないでしょうか。

預貯金は当然必要で、換金性や、(物価と比べた価値と言う話はさておき)額面の金額が変わらない点では近いうちに使うご資金の確保の観点からは持っておくべき資産になると思います。
将来使うお金と今使うお金、いざと言う時に備えるお金など、お金の役割を分けてそれぞれの役割に見合った運用をしていただくと良いと思います。将来必要な資金は、逆に言うと今使ってはいけないお金でもあると思いますので、リスクを高めに取ってでも時間を味方に将来のインフレ等などに備える運用も考えられると良いと思います。

これらのことを具体的にサポートをご希望される場合はFPの活用もご検討いただきたいですが、その有無に関わらずスマホっ首様が前向きなイメージで家計の改善に取り組まれ少しでも良い方向に向くことを祈念致します。

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