2021/05/24

実家に一人で暮らす父親の介護について

男性40代 K.nori03021509さん 40代/男性 解決済み

うちは母親がいません。70歳の父親が一人で暮らしています。糖尿病を患っており、足の親指を切断していたり、目が見えづらくなっていたりします。そこで、子供たちで、施設に入ることは考えられるか?車の運転はいつまでしそるつもりか?飼っている犬はどうするか?など、話そうとしますが、大丈夫大丈夫の一点張りで聞く耳を持ってくれません。私自身は家も狭く、一緒に住むことは出来ません。要支援になっているため、週に一度掃除には来てくれますが、家は日に日に汚くなるし、着ている服も汚く、孫を連れて行くことも、嫌になってきます。お金に関しても、あと10年は生きると言いながら年金収入以上に使っているように見えます。そこも聞きづらいです。なかなか言う事を聞いてくれない父親にどう接していけば良いのか教えてください。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 相続・介護
60代後半    男性

東京都

2021/05/25

まずは、在宅介護と施設介護についてみていきましょう。
もしも親の介護が必要になったら、お金のことだけ考えますと、なるべく長い間自宅で過ごし(在宅介護)、在宅での介護が難しくなったら施設に入るのがいいでしょう。

なぜならば、年金だけで民間の介護付き有料老人ホームの月額利用料を賄うのは難しい場合がほとんどだからです。不足分は貯蓄で取り崩すことになりますが、これからの時代は、100歳以上の長生きも珍しくなく、蓄えが底をつく恐れがあります。
もしも施設に入らざるを得なくなった場合は、その際は、親自身の年金や資産状況を把握し、その範囲内で入れる施設を探すことです。
子ども自身の年金や預貯金で介護費用を補てんするのは、自らの老後を危険にさらし、自分の子に負担をかけてしまう可能性もあります。親の介護は三世代に影響することを認識して、「親の介護費用は親の資産で賄う」ことを基本としましょう。

また、 介護にかかる費用がどれくらいかみていきましょう。
生命保険文化センターの介護経験者を対象に調査したデータによりますと、1人当たりの介護費用は、在宅介護の場合は月平均4.6万円、施設介護の場合は、月平均11.8万円となっています。
よって、在宅介護の場合、平均介護期間が4年7ヵ月ですので、月4.6万円(公的介護保険を利用した自己負担額=年収により1割~3割)×約4年7ヵ月(平均介護期間)+69万円(一時的な費用、バリアフリーに対応した住宅改修、介護ベットの購入など)=合計約320万円かかることになります。
また、同様に、施設介護の場合、平均で月11.8万円×約4年7ヶ月=約合計640万円かかることになります。

なお、この調査では、介護期間が、1年未満13.8%、10年以上14.5%とバラツキがあります。全く介護期間がないこともありますし、またいつまで続くかわからないのが介護ですが、平均で計算しています。

また、施設介護については、かかる費用は平均の11.8万円ですが、施設別にも、地域によっても、介護レベルなどによっても、違ってきますので留意しておきましょう。ちなみに、介護付き有料老人ホームに入居した場合、老人ホーム検索サイト「みんなの介護」のデータによりますと、平均月額22万4000円かかっています。介護期間が平均の4年7ヵ月とすると、一時金を除いても約1220万円もかかることになります。

(参考)施設別費用
・特別養護老人ホーム<介護レベル:中度~重度(要介護3以上、入居待ち期間が長い) 入居一時金:0円 月額費用目安:約9万円~13万円程度>
・サービス付き高齢者向け住宅<介護レベル:自立~中程度 入居一時金:敷金程度 月額費用目安:約12万円~20万円程度>
・介護付き有料老人ホーム<介護レベル:自立~重度 入居一時金:0円~数千円 月額費用目安:約16万円~29万円程度>

次に、なかなか言う事を聞いてくれない父親にどう接していけば良いのか、についてですが、わたくしの経験上でも、今、いろいろ子どもが言っても、自身がなんとか自立して生活できているため、言う事は聞いてくれないでしょう。一般的な父親に見られる傾向です。

まずは、子どもに、今できることは、定期的にお父様の家を訪問し、様子見ることやコミュニケーションを密にすることでしょう。
定期的に、お父様の様子を見ることで、変化に気づいたら、その都度対応策を考え実行していきましょう。また同時に、担当のケアマネージャーさんにも、今後ホームヘルプサービスを増やした方がいいのか、デーサービスが必要なのかなどを含めて、定期的に話をし、お父様の今後について聞いておくことも必要でしょう。お父様の変化に気づくのが遅れ、対応策が遅れるのだけは、避けましょう。

なお、時期がきたら、親自身の年金額や資産状況を把握しましょう。親に対し子ども全員で、「まだ元気なうちに、今後のことも踏まえ、親の資産を把握しておいたほうが安心できる」ということを、きちんと説明すれば、親は必ずわかってくれるでしょう。

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