住宅ローン繰り上げ返済のベストな額とタイミングは?

女性40代 わかな ゆいさん 40代/女性 解決済み

ある程度まとまった額が貯金出来てきたので繰り上げ返済を考えています。
ただ、子供2人もまだ小さいのでこれから教育費もかかってきます。
ベストな額とタイミングについて悩んでいるので教えて頂きたいです。

【住宅ローンの内容】
■2016年9月ローン開始 3540万
・変動 2540万(金利 0.575%)
・固定 1000万(金利 1.27%)
■35年ローンで完済予定は2051年9月 68歳の時です。
 少なくとも3年分、できれば8年分以上の繰り上げ返済を考えています。
■夫の単独ローンです。団信には加入しています。

【現在の貯蓄額】
約1000万円
(保険の解約返戻金、有価証券、こども貯金、教育費、生活防衛費は含まない)

ネットで調べてみましたが、『住宅ローン控除が切れるタイミングまで待つべき』という意見と、『早く返済したほうが総額では得』という意見があり、余計に迷ってしまいました。アドバイスいただけると嬉しいです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 住まい選び・マイホーム・住宅ローン
50代前半    男性

全国

2021/03/28

ネットの意見の、「住宅ローン控除が切れるタイミングまで待つべき」も、「早く返済したほうが総額では得」も、どちらに対しても私は否定的です。
なぜなら、短期的な損得しか考慮していないからです。
目先だけを見るのではなく、長期的な視点に立ってお考えください。
住宅ローン控除による還付は、あくまでもオマケのようなものです。
確かにそれ自体は小さな額ではありませんが、数千万円という総返済額の大きさから考えれば、こだわるほどのものではありません。
単なるオマケに固執してしまうと、もっと大事なことを見失ってしまい、結局は損してしまうことにもなりかねません。
早く元本を返済すると、確かにその金額に対する利息分を支払わなくて済むという意味では、確実な資産運用であるともいえます。
しかしこれも、短期的に(変動分を繰り上げ返済するならほんの0.575%分だけ)お得に見えるに過ぎません。

私がご相談者さまなら、繰り上げ返済は基本的に行わず、なるべく最後まで返済し続けます。
しかも、変動金利分の2,540万円分を今すぐ固定金利に借り換えて、全額を長期の固定金利にして金利上昇リスクに保険をかけておきます。
今はまだ子どもさんお二人が小さいようです。
現時点での貯蓄額1,000万円とは別枠で教育費を用意されているようですが、将来は何が起こるかわかりません。
日本の大学の授業料は世界的にも安いですので、これからはさらに上昇していくことも考えておいたほうがよいでしょう。
留学なども当たり前になっているかもしれません。
そのためにも、少なくとも現段階ではできる限り手元資金を手厚くしておかれることが望ましいと考えます。

さらに、インフレ(モノやサービスの価格が上がること)リスクに備えておくべきです。
極論かもしれませんが、例えば今は100円で買えるペットボトル飲料が、20年後に1,000円になっていたら(物価は10倍)、その時点での貯蓄額1,000万円は、今でいう100万円ほどの価値しかなくなってしまいます(お金の価値は10分の1)。
逆に、3,000万円の借金は、今でいう300万円ほどの負担になってくれるのです。
個人の住宅ローンほど、低金利で長期間借りることができる「お得な」金融商品はありません。
インフレリスクがある以上、住宅ローンの返済を急ぐのは、この上なくもったいないことであると考えます。

また、一定の手元資金が確保されていれば、保険を減らす(やめる)ことができるかもしれません。
しかもご相談者さまの場合は、解約返戻金のある保険に加入されているようです。
これは本末転倒です。
住宅ローンの金利負担より、保険にかかっているコストこそ高すぎます。
保険は、掛け捨てが原則です。
ローン金利は見えるのに対して保険のコストは見えないため、わかりにくいのです。
保険はできる限りシンプルにしておかないと、小さな穴が開いたバケツのように、知らず知らずのうちにお金が出ていってしまいます。
ご質問の趣旨とは異なりますが、掛け捨てである定期保険またはその一種である収入保障保険を活用し、必要最低限の保障額にして見直してみてください。

ネットの声の多くは、今しか見ていません。
しかし、ご相談者さまの暮らしは、これからも数十年間続いていきます。
将来のリスクを考えることは誰にとっても難しいことではありますが、できる限り合理的に考えていくなら、住宅ローンは長期固定金利で長く返済を続けていかれることが、最も望ましいと考えます。
住宅ローンの金利は、お金の不安なく暮らしていくための安いコストであるとお考えください。

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