生活保護と年金はどっちがお得なのか?

男性30代 denkiirukaさん 30代/男性 解決済み

以前、年金よりも生活保護の方が得なんじゃないか?という話題が日本に存在したと思いますけど、これは実際どうなのでしょうか?生活保護に関しては審査があるため、希望しても必ずしも支給されるわけではない点が最大のデメリットだと思います。また、受給を開始すれば無期限で支給され続けるとも言えません。そういった点で、生活保護は年金と比べると明らかに致命的な側面を持っていると思います。もちろん、年金にも生活保護と比較したときのデメリットはあるはずですから、そこを含めて生活保護と年金は総合的にどっちがお得なのか?それともどっちもどっちという感じで、あまり変わらないのか?についての意見を聞いてみたいと思うのです。

1 名の専門家が回答しています

小林 恵 コバヤシ ケイ
分野 年金・個人年金・iDeco
50代前半    男性

石川県 福井県

2021/03/19

生活保護については、厚生労働省のホームページに受給するための要件が記載されています。
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生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養は、生活保護法による保護に優先します。

資産の活用とは
預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。

能力の活用とは
働くことが可能な方は、その能力に応じて働いてください。

あらゆるものの活用とは
年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用してください。

扶養義務者の扶養とは
親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受けてください。

そのうえで、世帯の収入と厚生労働大臣の定める基準で計算される最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、保護が適用されます。
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要は生活保護で支給を受けるものというのは、本当に最低限の生活を営むためのものだということです。最低ということになるので、これ以上下は無いのです。
年金と生活保護、どちらが得かということですが、そもそも資産を持っていたり働いて所得を得ることが出来たり、親族から援助を得ることが出来る人は対象にならないので、
貰える額だけを比較しても仕方がありません。

生活保護は最後のセーフティネットと呼ばれていますが、逆に言えばその手前でのセーフティネットがあるのです。「住民税非課税世帯」という言葉をご存じでしょうか?大学教育無償化(給付型奨学金、国立大学授業料免除、国民健康保険の保険料減免などの措置があります。また、低所得者の方は市営住宅へ入居できます。ひとり親世帯の方には児童扶養手当など色々な援助施策があります。

これらのセーフティネットはあまり語られることはありません。生活保護というのはわかりやすいのでよく報道されたりするのですが、日本という国は実は多くのセーフティネットがあるのです。仕事の無い人には仕事を、住居の無い人には住居を提供するよう行政が動きます。ただ、多くの公的扶助制度は申請しないと受けられません。日本という国は官公庁といえど個人情報に自由にアクセスできるわけではないので(それを改善するために作ったマイナンバー制度にも様々な批判が浴びせられているくらいです)、困っていても見つけようがありません。そして、知らないと申請しようがありません。

質問者様は将来の暮らしに不安をお持ちなのでしょうか。であれば、生活保護を受けることを考える前に、セーフティネットの仕組みを知ること、困った時にどこに相談すればいいのかを知るべきです。(本来は我々ファイナンシャル・プランナーがその立場にあるべきなのですが)。
場所によりけりな部分はあるのかもしれませんが、社会福祉の現場で生活に困窮した人たちの生活の立て直しに携わっている人たちは本当に頑張っています。そういう人たちの努力が世の中であまり報じられないのは本当に残念なことです。

因みに日本の生活保護関連支出の半分は医療費です。要は病気やケガで働けなくなった人が多いということです。普通の生活も営むのが困難な人が多いです。暮らしぶりを見ていると年金よりお得という考えは全く浮かびません。(不正受給している一部の人たちが異様にクローズアップされている感があります)。

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