パートをどうするべきか

こんにちは、婚活FP山本です。まずはご質問の前に、今後のお金の基本についてお伝えします。まずお子様の教育費は、進学するたびに上昇し、中学から大卒までの総額平均で1150万円ほど必要です。これをお子様が22歳になるまでの15年で平均的に準備するとすれば、一年あたり約77万円、月々6万円ほど、2人分で月12万円ほど貯金が必要になります。また先般、老後資金2000万円問題が騒がれましたが、実際には一般的に倍の4000万円ほどが必要です。これを60歳までの約23年で準備するとすれば一年あたり約174万円、月々14万円ほど貯金が必要になります。つまりあなた様の場合、2人分の教育費と老後資金で少なくとも月26万円ほど貯金が必要です。もし準備が不十分なら、不十分なほどに教育費破産や住宅ローン破産、または老後破産になる可能性が高まります。厳しい部分もあるでしょうが、まずはしっかり現実を知っておきましょう。

そのうえで、ご質問についてお伝えします。上記の通り、あなた様は本来、少なくとも月26万円ほど貯金が必要な状況です。今は平均すると月4万円程度のようですから、月22万円ほど足りていないといえます。この金額は正社員の共働き夫婦でも簡単には貯金できない金額ですから、少しパートを増やした程度では大幅に足りません。このため、基本的には「就職すること」が必要です。まだお子様が小さいことも考えると、できれば自宅にいながら「テレワーク」を前提に就職できると理想的といえます。テレワークでは、あなた様が得意な接客も勝手が違ってくるでしょうが、ここはお金のためにも変化に対応することが必要です。一方、あなた様のご年齢を考えると、経歴などによっては就職自体が厳しいかもしれません。その場合は、同じくテレワークを前提に「フリーランス（自営業）」として働いていくのも一つの手段です。最初は稼ぎにくいかもしれませんが、少なくともパートよりは未来があるといえます。ぜひ家族のためにも、がんばって大きく年収を上げていきましょう。

少し補足させて頂きます。旦那様の年収や労働環境によっては、旦那様にも転職してもらうことも大切な手段です。あなた様が就職するより年収は上がりにくいでしょうが、転職そのものの成功率は高い可能性があります。また老後資金は実際に必要になるまで時間がありますから、「資産運用」に取り組むのもおすすめの手段です。リスクはありますが資産運用なら、仮に5％運用できれば一年あたり約97万円、月8万円ほどで60歳時に4000万円を準備できる計算になります。少し考えてみましょう。簡単にまとめると、あなた様は今後を見据えると月26万円ほど貯金が必要です。これは少しパートを増やした程度では大幅に足りませんから、できれば就職することをおすすめします。場合によっては、旦那様にも転職してもらうことも大切です。必要に応じてフリーランスや資産運用なども視野に入れて、お子様の未来のためにも改めてがんばっていきましょう。