会社を退職しようと考えているが年金のことで辞められない

ご質問の件についてお答え致します。
会社を退職された後自営業で国民年金保険料を納めた場合は、将来老齢基礎年金のみが増えることになります。一方、会社員で厚生年金保険料として負担すると、将来、老齢厚生年金だけでなく、老齢基礎年金を増やすことができます。つまり、厚生年金に加入すると、ベースとなる基礎年金と上乗せとなる厚生年金の2階建てで、2種類の年金を受給できることになります。厚生年金保険料は給与の額や賞与の額によって保険料が変わりますが、その厚生年金保険料の額、そして掛けた月数に応じて将来の老齢厚生年金が変わることになります。一方、老齢基礎年金については厚生年金保険料を掛けても、国民年金保険料を納めた場合と同じように掛けた月数に応じて増える計算となります。厚生年金を掛けているほうが将来の年金が厚くなるでしょう。もちろん、自営業で国民年金の場合でも、老高齢年金が増やせない代わりに、国民年金基金、付加年金等任意で加入できる上乗せ制度があります。これらを活用して老齢厚生年金に代わる上乗せ部分の年金を受け取ることもできるでしょう。