夫婦2人の老後の費用

男性40代 たけぼうさん 40代/男性 解決済み

老後のお金が気になり不安になります。
私、妻、子供2人います、持ち家の戸建て住宅ローンを支払い中です。
老後について質問です、以前テレビで政府のとある大臣が老後の費用は2千万円だか3千万円必要と言っていたのを覚えています。
確かに夫婦2人でひと月少なく見積もっても20万円は必要です、年間240万円で10年間で2400万円かかります、65歳の定年で20年間としてもその倍で4800万円もかかります。
年金が半分あったとしても2400万円は必要という計算で大臣のいう金額もまんざらではないと思うのですが、どうなのでしょうか?
定年までにこんな金額を貯めないといけないのでしょうか?以前から言われているように将来「年金なんか貰えない」というのも本当なのでしょうか?もしそうなると2400万円では足らない気がします、そんなことを考えると不安で仕方ありません。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 老後のお金全般
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

まずは、年金について考えてみます。

「国の年金はあてにならない」とか「公的年金はいずれ破綻する」などといわれているのを見聞きすることがあるかもしれませんが、これらに根拠はありません。雑誌やネットのニュースは、ネガティブな見出しのほうが人目をひきやすいので、そうやって不安をあおっているのです。

日本の公的年金は、現役世代の払っている年金保険料を、現在の高齢者が年金として受け取る仕組みです。「賦課方式」といって、現役世代が高齢世代に先送りする形式なのです。
若い人たちは「どうせ自分たちは払うだけで、年金をもらう頃には破綻している」と思っている人もいるようですが、年金は国が社会制度として運営管理しているので、日本がなくならない限り、年金制度も破綻することはありません。
また、少子高齢化に伴い、1人の高齢者を支える現役世代の人数が減り、その負担も増えていますが、年金額の抑制(マクロ経済スライド)や、受給開始年齢の引き上げ、消費増税分の投入など、いろいろな方法で年金制度が破綻しないよう制度改正が行われています。
もちろん破綻しなければいいというものではなく、受給額が実質的に減少する覚悟は必要です。「年金版人間ドック」によりますと、「所得代替率(年金の受給開始の額が、現役時代の手取りの何%にあたるか示す率)」は、経済再生ケースで、現在の6割強から将来は50%程度に、約2割低下するといわれていますが、あくまで推測値となっています。
また、「払った保険料ほど年金はもらえない」というイメージは多く広がっていますが、厚生労働省のデータによりますと、厚生年金でみて、現在の40歳では払った保険料の2.4倍(国民年金のみでは1.5倍)の金額がもらえます。なぜならば、国民年金の半分は税金でまかなわれていますし、厚生年金保険料の半分は事業主負担だからです。低金利時代の現在では、「公的年金は有利な投資」といえるでしょう。
ちなみに、現在、高齢夫婦無職世帯の公的年金受給額平均は月約20万円です。しかも終身でもらえます。
次に、老後資金について考えてみます。
夫婦2人の老後に必要な資金は、生命保険文化センター調査によりますと、最低必要生活費で月22万円、ゆとりある生活をしたければ月36万円と言われています。
〇最低必要生活費で暮らす場合
20万円/月(公的年金受給額平均)-22万円/月(最低必要生活費)×25年(65~90歳)=約600万円必要

〇ゆとりある老後の場合
20万円/月(公的年金受給額平均)-36万円/月(50代の生活レベル)×25年(65~90歳)=約4800万円必要
また、年金受給額はあくまで平均ですので、自身の年金受給額によっても老後必要資金は変わってきます。

なお、老後は悠々自適、海外旅行に行ったり、車を買い替えたり、家のリフォーム代、介護費用も準備したい・・・そんなゆとりを持ちたければ、さらに準備すべき老後資金は増えるでしょう。最後に、老後資金の本質は、実はお金ではありません。なぜならば生活レベルによって老後5000万円必要な人も、1億円必要な人もいるからです。今後の介護費用によっても変わってきますし、家族構成によってもリスクはまちまちです。つまり、どんな老後を過ごしたいのか、そのためにどのくらいの資金が必要なのか、どんな計画で実現していくのか。家族とじっくり考えて、何よりも自分らしい生き方を見つけていくことが、必要だと思われます。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

自営業者が厚生年金の代わりに使える制度

定年後の生活のお金のことについてお聞きしたいです。現在、国民年金の納税をしていますが自由業なので厚生年金は支払っていません。このままだと国民年金だけの受給で定年後が不安なのですが、何か厚生年金に変わるものはないのでしょうか?詳しく教えてほしいです。

男性40代前半 cmrdeさん 40代前半/男性 解決済み
水上 克朗 1名が回答

老後のお金をどこまで気にしたら良いでしょうか

老後のお金について最近は特に考えないといけないという感じになっていますが実際どこまで考えないといけないのかと思っています。日本の状況だけを見ていると死ぬまで働く必要があるかのような感じになっています。ですが、世界では最近になってベーシックインカムという話が現実味が出てきています。こういう話が出てくること自体は世の中の流れからして全然不思議ではないですが、日本ではこういう話に全く現実味がないです。昔からの古い常識に支配されている感があり技術は進歩していて人間の労働の意味がなくなりつつあっても死ぬまで働くというのが当たり前おいう風潮さえあります。こういう絶望的な環境になるなら死ぬまで労働しかないと思うのですが、実際そういう感じに日本はなるのでしょうか?

女性40代前半 hyoukai76さん 40代前半/女性 解決済み
松山 智彦 1名が回答

老後資金の貯め方

老後資金の貯め方について教えてください。非課税で各種控除があるiDeCoやつみたてNISAなど、老後資金対策にはお勧めとなっていますが、どちらにしても長生きすればするほど、いつかは財源が無くなってしまいます。貯めたお金の財源が尽きてしまえば、当たり前ですが年金だけになってしまいます。そうなってくると不安なので、いまのうちから始めていた方がよい投資など、何かおすすめのインカムゲインはありますでしょうか。資金がたくさんあれば家賃収入など選択肢は出てきますが、一般的な会社員の小遣い程度で、いまからでも始めておけば、将来実を結ぶものなどありましたら、何かアドバイスをお願いします。また、豊かに暮らすには2,000万円の貯金が必要と言われていますが本当でしょうか。専門家のご意見をお伺いしたいです。

男性40代後半 taae0528さん 40代後半/男性 解決済み
山口 雅史 1名が回答

兄がいるが実家の相続が私になりそうで困惑しています。

私には兄がいます。しかし6年前、父と揉めてから縁を切るといって兄と兄の家族とは絶縁状態です。兄が一方的にそう言い出し、出て行ったきりです。実家の持家には両親が健在ですが、このままの状態だと両親は私に家と土地を譲る気持ちがあるようです。私は車で30分ほどのところに住んでいて結婚もしていますし、土地がほしいというわけではないですが、兄が不在の今、私が手続きをしないといけないのかと思うと気が重いです。兄はまだ生きていますし、手続きもなにもしていないので権利はあるのではないかと思います。両親も高齢なので、この先両親が他界したとき、兄や親せきがでてきてこのままだと相続で揉めそうなのでとても嫌です。なんとかしたいのですが、どうしたらよいでしょうか?

女性40代後半 moriticaさん 40代後半/女性 解決済み
五十嵐 秀司 1名が回答

定年と退職金について

都内の会社に勤めるサラリーマンです。今年から40代後半に入り、まだ定年まで10年以上あるものの、少しずつ老後について考え始めています。私の会社の定年は現在60歳ですが、世の中的に2025年には65歳に引き上げられると聞いています。退職金は現在60歳で支給されると思うのですが、定年が65歳に引き上げられた場合、退職金も65歳から支給されるのでしょうか?また会社によって異なるかもしれませんが、給与体系や、役職は65歳まで維持されるのでしょうか?まだ法整整備がされておらず、これから国や会社などで整備されてくるのかもしれませんが、今後の老後生活に向けて徐々に準備をしていかないといけないと考えているので、分かる範囲で教えてほしいと思います。

男性40代後半 Crowdoceanさん 40代後半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答