将来年金だけで生活できるのか心配です

女性40代 s077558さん 40代/女性 解決済み

30代女性です。
正社員で働いてはいますが、所得がそれほど多くないため、将来年金受給だけで生活できるのかとても心配です。老後は2000万必要という報道を聞いたり、所得の低い人はお金を増やす努力をしなければならないという言葉を聞くと非常に不安になりますが、投資などは元本割れをするし、なにより怖いという印象しかないため考えていません。そのため、手始めとして個人年金に加入したいと思っていますが、まだ意識し始めて間もないため、具体的にどのような商品があるのかよく知りません。個人的には貯蓄や保険の機能がある商品があったらいいと考えていますが、そういった商品はあるのでしょうか。アドバイスをお願いいたします。

1 名の専門家が回答しています

佐藤 元宣 サトウ  モトノブ
分野 年金・個人年金・iDeco
40代前半    男性

全国

2021/03/09

ご質問の件について、質問者様が望んでいる「貯蓄や保険の機能がある商品」というのは、確かにあり、一時期流行った「低解約返礼型終身保険」が最もわかりやすいでしょう。

低解約返礼型終身保険は、中途解約した場合の解約返戻金が少なく設定されている終身保険ですが、保険料の払込満期まで継続して保険料を払い込むことによって、満期後に解約した場合の解約返戻金は、これまで支払った保険料よりも多く得られる生命保険です。

たとえば、30歳女性が低解約返礼型終身保険に加入し、保険料払込期間が60歳まで、保険金額300万円だった場合におけるイメージは、以下の通りです。

・月額保険料:6,405円
・60歳までの30年間で払い込む総支払保険料:2,305,800円(6,405円×12ヶ月×30年)
・60歳満期を迎えた直後の解約返戻金:2,499,180円
・保険差益:193,380円(2,499,180円-2,305,800円)

参考:オリックス生命保険 保険料シミュレーションより(令和2年11月現在)
https://www.orixlife.co.jp/

金額の多い少ないに関わらず、質問者様のイメージには合っていることと思われます。

老後資金を準備するための対策として保険での資産運用はおすすめできない

質問の中に、「将来年金受給だけで生活できるのかとても心配です」とあるのですが、先のシミュレーションのように、質問者様のニーズに合っていたとしても、実際に受け取る金額が少なければ、老後資金を準備したとは残念ながら言えません。

ちなみに、30歳女性が老後資金約2,000万円を先の終身保険で準備する場合、保険金額が2,500万円、保険料払込期間が60歳まで、1ヶ月の保険料は56,148円です。

質問にて「所得がそれほど多くない」と言っている質問者様にとってみますと、さすがに、現実的ではない金額になっているのではないでしょうか?

仮に、上記内容で満期まで継続加入し、解約返戻金を受け取った場合、税法上、所得税および住民税の課税対象になり、場合によっては保険差益が目減りする可能性がある点にも注意が必要です。

投資における元本割れの意味をしっかりと理解する

質問の中に「投資などは元本割れをするし、なにより怖いという印象しかないため考えていません」とあるのですが、はっきりと申し上げて、そもそも、投資で元本割れするとはどういったことを指すのか、しっかりと調べて学んでいただいた方が望ましいでしょう。

ちなみに、質問者様が現実的に十分な老後資金を準備するのであれば、質問者様が最初から度外視している「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった投資制度を活用するのが最も効果的だと私は思います。

仮に、勤務先の都合などでiDeCo(個人型確定拠出年金)へ加入できない場合は、つみたてNISA(こちらも投資制度)を活用するなど、積立投資と各種制度を活用した長期投資が無理なく大きな老後資金を準備できる期待が高いと言い切ります。

人の価値観や生活にかかる金額などは全く異なるため一概に言い切ることはできませんが、将来の公的年金だけで生活していくのは、老後の病気による医療や介護費なども考慮すると正直なところ厳しいのではないかと思われます。

そのため、ゆとりのある老後資金を本当に心から準備したいと思うのであれば、毛嫌いしている投資について、せめて「長期投資」、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」、「つみたてNISA」くらいは調べておくことを強くおすすめします。

また、合わせて専門家であるFPを通じて、将来の老後資金対策を考えてもらうのも検討してみてはいかがでしょう。

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