生前贈与に関する税金について

女性60代 babaaさん 60代/女性 解決済み

年金生活者の夫との二人暮らしの60代の主婦です。二人の子供らは独立し、それぞれ家庭を持っています。節税についての本やネットの情報を見ていますと、、私たちのような、大金持ちではない、ごく普通の生活をしている者でも、都会に自宅を所有していたり、退職金を預金していたりすると、相続税がかかる場合があると聞きました。そのようなことにならないように、二人の子供らに公平に生前贈与を行い、毎年110万円を贈与するつもりです。ある程度の財産をこのように生前に渡すことで、資産を減額して、夫や私の死後に贈与税の対象にならないようにする計画をしています。このような場合注意すべき点があればご教示いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

生前贈与の注意すべき点につきまして、お話しさせていただきます。
まずは、生前贈与(暦年贈与)は、年間110万円までの贈与は非課税になるため、子どもの口座に毎年110万円を振り込んでいくことになります。誰でも贈与可能で、申告の心配もありません。ただし、贈与者が亡くなった時点から遡って3年分までは、相続税の課税対象となってしまうため、男性の平均寿命81歳から逆算して78歳までに終えておくことが目安になります。
次に、生前贈与する場合は、受取人本人の口座に振り込む、通帳や印鑑は受取人が管理するなど、いくつかの注意点(対策)があります。子どものためにと、勝手に口座をつくってコツコツ貯めていく、いわゆる「名義預金」は税逃れとみなされかねませんので注意することが肝要です。
「名義預金」とは、名義人と実際の預金者が別人の預金のことです。名義預金と見なされ、加算税を追徴されないためには、贈与の事実を証明できるかがポイントとなります。
その対策は、次の通りです。
対策①贈与契約書を作成する
贈与の内容を書面化したうえで日付を入れ、贈る側と贈られる側それぞれが署名して実印を押します。さらに、その契約書を最寄りの公証人役場へもっていき、「確定日付」を取っておくことです。贈与契約書にも基づいて申告を毎年欠かさずおこなえば、贈与があったものと認められます。
対策②通帳・印鑑などは名義人が管理する
贈与は、贈る側の口座から送られる側の普段使いの口座へ送金する形にして、互いの口座に資金移動の記録を残します。通帳や印鑑、キャッシュカードなどは、贈られる側が管理します。
対策③110万円以上を贈与し、贈与税を申告する
贈与税が非課税となる年間110万円ピッタリだと名義預金とみなされる可能性があるため、あえて110万円を少し超える額を贈与し、超えた分の贈与税を納めておく方法もあります。たとえば、年間120万円の贈与を行うと1万円の贈与税が発生しますが、税務調査のリスクをたった1万円で回避できる安心料だと考えれば安いものです。
対策④信託銀行の暦年贈与信託を利用する
①~③の手続きを面倒と感じるなら、信託銀行の暦年贈与信託を利用する方法もあります。当座預金口座を利用し、贈られる側との書面のやり取りなどもすべて銀行に任せることができます。ただし、銀行への手数料が発生します。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

相続税について

今回祖母が亡くなり遺産相続を受けるか放棄するか検討しています。遺産相続した場合、金額にもよると思いますが、税金がどのくらいなのか気になります。現在給与から色々税金引かれていますが、そちらも引かれる金額が増えるのでしょうか?祖母が生前、私達兄妹のために貯めていてくれたお金(私達兄妹名義の通帳でした。)も叔母に勝手に解約されてしまい、解約通知が届きました。通知が届いて初めて私達のための貯金があったことを知りました。そんな事があったので祖母の遺産をこれ以上叔母に取られてしまうのは凄く嫌なので、相続放棄の手続きは断ろうと考えています。土地の相続もどうしたら良いか迷っています。相続したいが相続した結果、後が大変だったらどうしようと迷っています。

女性40代前半 kiki70さん 40代前半/女性 解決済み
松山 智彦 1名が回答

年末調整と確定申告は何が違うんですか?

はじめまして!20代男性のサラリーマンです。確定申告と年末調整の違いが分かりません。よく、確定申告をすると税金が減るとか、お金が戻ってくるとか聞いたことがあります。普通のサラリーマンも年末調整で最後控除されますが、確定申告との違いは主に何でしょうか。年末調整をして確定申告もすれば良いのでしょうか?確定申告は誰でもできるものなのかも知りたいです。またすることで得られるメリットも教えて頂きたいです。また、ふるさと納税ということをよく聞きますが、ふるさと納税の税金の種類はなんでしょうか。ふるさと納税をすることで得られるメリットも教えて頂きたいです。これらは何なのか教えて頂きたいです。宜しくお願い致します。

男性30代前半 kasai0136さん 30代前半/男性 解決済み
松山 智彦 小松 康之 2名が回答

ふるさと納税について教えてください

私は去年からふるさと納税を始めました。ふるさと納税とは、自治体に納税をすることによって自分の住民税が少しお得になるという認識をしております。しかし、ふるさと納税を各自治体にしてもらえる返礼品はふるさと納税としてではなく、普通に通販などで購入した方がかなり安く手に入ると去年ふるさと納税をした際に思いました。また、年始になったら確定申告をしに市役所まで行くという手間もあります。去年ふるさと納税をして確定申告後に返ってきたお金は微々たるものでした。○万円ふるさと納税すれば、あなたの場合は○円年間でふるさと納税をしない場合よりもお得になる、というような具体的な数字でふるさと納税のお得な部分が知りたいです。

男性30代前半 mogidesuyoさん 30代前半/男性 解決済み
中村 真里子 1名が回答

確定申告は自分でやった方がいいかどうか

会社を経営しています。それほど規模も大きくなく売り上げもそこそこです。確定申告は毎年自分で行っていますが、いつも税務署から呼び出されて間違いなどを指摘されます。数字上のものが多いですが、それほど多額な売り上げがある訳でもない小さな会社が、そんなに気になるものなのでしょうか。はっきり言って毎年の確定申告の作成は大変です。数字が苦手ということもありますが、だからといって税理士など専門家に依頼する余裕などありません。税務署に相談してほしいと、毎回税務署に言われますが場所も遠いしいつも混んでいるのでちょっと億劫にはなります。それなら格安で確定申告を作成してもらえる税理士などを探してもらいたいと思います。

男性60代前半 yellowtiger19さん 60代前半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答

税金を安くする方法

共働きの夫婦です。私の夫はサラリーマンなのですが、収入が多いためかなりの金額を税金で持って行かれてしまいます。働いても働いても税金が高いので、手取りは思ったより多くなく余裕のある生活とはかけ離れています。そのため、税金対策として少しでも税金が安くなるために何かいい対策方法があれば知りたいです。ふるさと納税はやっていますが、あまり税金対策に効果的とは言い難いです。かといって不動産投資なども少し気になってはいますが、知識がありませんのでどのようにすればいいのかわかりません。生命保険に加入するといったことも税金対策に効果はあるのでしょうか。何か税金対策としていいものがあれば教えていただきたいと思っています。

女性30代後半 miho236さん 30代後半/女性 解決済み
舘野 光広 1名が回答