親に株式に投資するのは危険じゃないと理解させたい

男性30代 TAKAHIROさん 30代/男性 解決済み

地方在住の30代の独身サラリーマンです。観光業で働いていたこともありコロナを機に給料が大幅に減り、このままじゃまずいと思い将来の資産運用のために株式投資を始めました。リスクが高い個別株などには手を出さず、主にS&P500や全世界株に投資をしています。しかし、そのことを親に話してもなかなか理解されず、投資=危険、悪と思い込んでいるようです。確かに自分の親の世代は銀行にお金を預けているだけで年利だけでお金が増えていた世代だったかもしれません。しかし今や大手銀行でも年利0.001%の時代です。投資しないことにはお金は増えないと思っています。どうしたら親に株式投資の安全性を伝えられるでしょうか。アドバイスいただけたら幸いです。

1 名の専門家が回答しています

山口 雅史 ヤマグチ マサフミ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
50代後半    男性

兵庫県 岡山県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県

2021/07/06

難しい質問です。
日本で投資が定着しない理由の一つが「前世代の成功体験がないこと」です。しかも、バブル時に大儲け・大損したという報道や記事などゴシップを含めた内容を真に受けていることと問題を複雑にしています。

「まず、お金持ちになるために大切なことの第一歩は、お父さんお母さんや先生の言うことを、鵜呑みにしないということです。驚かないでください。反抗しろと言っているのではありません。ご両親や先生の時代の常識は、今ではもう通用しないのです。この20年ほどで、世の中は大きく変わってしまったのです。」奥野一成氏著「先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?」からの一文です。
奥野氏はこれから小中高で行われる金融教育の教科書に携わると言われている人物です。かなり的を得た文章だと思います。つまり、親に株式投資の安全性を伝えるのは無理に近いということになります。

ここで終わってしまっては身も蓋もありません。

そこで、資産運用と資産形成は異なるという点を前面に出して説明してはいかがでしょうか。
資産運用と資産形成は違います。資産運用は現在ある資産を増やすことが目的です。一方、資産形成はゼロから資産を作り出すことが目的です。資産形成は短期・集中・一括投資といった従来のかぶっ式投資が持つイメージとは全く異なります。資産形成の基本は長期・積立・分散投資です。10年以上の長期間にわたって、コツコツ積み立てることで資産を作る行為です。

米国では1973年の株価大暴落を受けて制定された「従業員退職所得保障法案(ERISA法)」によって時代が変わりました。ERISA法により年金基金に分散投資が義務づけられました。米国の年金制度は日本における個人型確定拠出年金(iDeCo)に近い制度設計となっています。しかも、入社した段階での年金運用は株式50%債券50%の商品となっています(初期投資銘柄をデフォルト銘柄といいます)。これは自分自身で変更の手続きをしない限りこの商品で運用されてしまいます。株式50%債券50%ですから当然元本保証ではありません。しかし、世界経済の成長と共にこのデフォルト商品の運用が好成績を挙げ、米国民の資産拡大に大きく寄与したのです。これが米国での成功体験となり親が子供に語り継いだ形となっています。年金関連の運用はまさに長期・積立・分散投資です。

ご両親の世代でも財形貯蓄や銀行の定期預金でお金を増やしていたはずです。当時の銀行や財形貯蓄の多くは企業や個人への融資・貸出資金として活用されていました。間接投資という仕組みです。ご両親も知らずのうちに株式で運用していたのと変わらないのです。これに対して、株式投資は直接投資です。株を買うことで株主になりますが、自身のお金を世界中の優秀な経営者に運用してもらうことになります。しかも、企業を選ぶことで運用してくれる経営者を選ぶことができます。株式投資は世界経済、資本主義そのものに投資することになります。

最後に、過去100年以上のデータによると、17年を超える長期間の株式保有は様々な債券よりリスクが少なくなることが証明されています。しかも元本割れの確率も債券より低くなります。これらのデータは将来を保証するものではありませんが、これからも続く可能性が高いと考えられます。

長くなりましたが、上記のことを上手く伝えることができれば理解は得られると思います。

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