分散投資について、分散した方がリスクが低いとは聞いているが、どのようにリスクを考え分散すればいいかよくわかっていないこと。

男性50代 ぴすとるさん 50代/男性 解決済み

将来に備え、貯蓄が必要と考えているが、ライフイベントもあり、必要な時期には、まとまった費用も必要だと考えている。
イデコや積立ニーサなど、非課税の投資手段も多々出てきているが、イデコはは年金目的の積み立てであり、またまだライフイベントが控える中で、大きくウエイトを増やすのは好ましくないと考えている。
また、ニーサも現在の株高を考えると、投資対象と考えられず、積立ニーサのみをつづけている状況です。
今後、預金ではなく、5年スパン、10年スパンで運用しやすい制度または商品があるのであれば教えていただきたい。
また、その商品の期待リターンや想定リスクなど様々の観点から、3バーターンくらいにランクを分けて提案いただけると、考えるうえで検討がしやすい。
これから、さらに世界の不確実性は高まっていき、個人は個人で能力をつけ、対処する考え方を持つ必要があると考える。
今後備えておいた方がいいことがあれば、提案いただきたい。

1 名の専門家が回答しています

山口 雅史 ヤマグチ マサフミ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
50代後半    男性

兵庫県 岡山県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県

2021/05/24

将来は不確定の塊です。人生100年時代と言われるように、日本人の2人に1人が90歳、4人に1人が95歳まで生きる時代になります。退職から30~35年は老後の期間が続くことになります。
そのため、資産寿命を延ばすことも含め、資産管理は計画的に行わなければなりません。
まず、訪れるであろうライフイベントの時期と概ね金額を書き出し明確にしてください。大ゴール・小ゴールが明確でなければ計画を立てることはできません。そして、それぞれに優先度をつけて計画することをお勧めします。

リスクについてですが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とあるようにリスクを採らなければリターンを得ることはできません。リスクを軽減するために分散投資を考えなければなりませんが、分散投資には資産分散と時間分散の2つがあります。時間分散は買い付ける時間を分散することです、最も効果の大きい方法が積立運用になります。iDeCoのような10年以上の期間で毎月積み立てることがリスク軽減につながります。老後の資産形成であれば、最もリスクを軽減する方法になります。

資産分散については「すべての卵を一つのかごに入れるな」とあるように、様々な資産に分散することを前提に考えることが多く見られます。資産分散は株式や債券など資産を分散することですが各資産の相性(相関係数)を考慮する必要があります。適当に資産を分散してもリスク低減効果を得られないこともあります。実はこの相関係数を決める・調べることが難しいのです。
大手運用会社は各社独自で相関係数を算出していますが、最新データは公に公表していません。運用に直結するためトップシークレットになってるからです。個人で計算できないことはありませんが、膨大な過去のデータが必要になります(これはお金を払えば入手できます)。このようなデータを基に組成されるのが投資信託で、バランス型投資信託が代表になります。

バランス型投資信託でもターゲットイヤー型では償還期に向けて安定運用になるよう設定されているので、3年や5年といった短期間の運用ではリスク管理が上手くなされています。一方、10年以上の長期運用では積立運用をすることを前提にすれば、株式投資信託1本でもリスク軽減できます。ここに取崩運用を加えることで更に軽減できると考えます。

ちなみに、各資産の期間別、期待リターン・想定リスク(標準偏差)は以下のとおりです、参考までに。

日本債券
10年  期待リターン 1.8%    想定リスク 2.2%
20年         1.8%          2.1%
30年         3.5%          3.2%

海外債券
10年  期待リターン 4.4%    想定リスク 5.8%
20年         4.5%          6.7%
30年         4.6%          7.6%

国内株式
10年  期待リターン 9.3%    想定リスク 16.6%
20年         2.5%          17.4%
30年         0.9%          18.5%

世界株式(含む日本株)
10年  期待リターン 11.5%    想定リスク  17.0%
20年          4.7%  18.6%
30年          6.6%          17.4%

期間設定や使うデータ(ベンチマーク指数)よって各値は変わりますので、その点に注意する必要もあります。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

近頃話題のインデックス投資について

若い人の間で「インデックス投資」なるものが流行っていると聞きましたが、そもそもインデックスとは何のことなのかが分からないレベルです。利にさとい若者達が注目しているということは、きっと非常に手堅いやり方、必勝法に近いやり方があるのではないかと思われますが、そもそも相場において、大多数が儲かるような手堅い投資法があるというのはなんだかおかしい感じがします。実際の所はどうなのか、みんなが儲かるようなものなのか、破綻することがあるとしたらどのようなケースにおいてなのか、原理的な部分から根本的に解説していただきたいと思います。また、仮につみたてNISAを始めるとして、最初に準備する必要のある資金の額や、始めるのに適した時期、始めるにあたっての注意事項など、一通りのレッスンをお願いいたします。NISAやiDeCoと比較してつみたてNISAを選ぶメリットも解説していただけるとよりよいと思います。

男性50代前半 すごくないひとさん 50代前半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答

投資信託はどのように始めたらいいのか

投資信託について始め方を教えてほしいです。上司から100万円貯蓄が貯まったら投資信託に回したほうがいいよといわれました。上司は地方銀行の投資信託で100万円の資産運用を自分で運用先リストから好きなものを指定して1年運用してもらい10万円の利益が出たと話していました。ただ別の上司からは運用して結局損が出てもうやらないという話も聞きました。どのように運用していけばいいのかわからないのでそこら辺を詳しく聞いてみたいです。あと投資信託は手数料と利益に対する税金が分かりにくいので、全くの初心者でも分かりやすい案内や一覧の書類を見ながら案内をしてくださると納得して投資信託ができると思います。運用状況の確認の仕方も教えてほしいです。

女性40代前半 tocococoさん 40代前半/女性 解決済み
山口 雅史 1名が回答

素人の資産拡大の最良の方法はインデックス投資か?

私は昨年結婚し、それをきっかけに将来の資産について真剣に考えるようになりました。投資の目的は老後の資産形成または早期リタイヤです。投資を始めたのは今年の7月からで、資産運用の方法は楽天証券の積立NISAで米国株S&P500を毎年非課税枠最大の40万円を積み立てるのと、VYMなどのETFも運用しています。今のところ、ほぼ米国株しか保有していないため、1月から新興国、米国除く先進国のインデックスファンドを定期購入し、リバランスをしていくつもりです。現在の株式資産ははETF約300万円、インデックス約100万円とETFに偏りがあります。投資の目的は老後の資産形成または早期リタイヤであるため、最終的には配当金を生み出してくれるETFを中心とした資産形成を考えております。しかし、ETFは二重課税や配当金を受け取り、再投資する際にかかる為替手数料などのコストがかかるため、資産拡大にはデメリットがあると考えています。現在私は30代であり、まだまだ現役で働ける年齢であるため、効率の良いインデックス投資を積極的に進めていき、資産が拡大したところで、ETFに資産を移していこうと計画しています。ただ、株は売るタイミングが難しいことと、せっかく長期で資産拡大をしたインデックスファンドを一気に売ってしまうのは対抗があります。徐々に売ってETFに移していくなどの方法があるのかもしれませんが、周りにそのような方法をしている前例があまり見当たらず、本当に良いのか自信が持てません。この方法について何かお考えがあればご教授お願い致します。

男性30代後半 ffsajinga0524さん 30代後半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答

貯金するだけでなく増やすには?

私は現在学生でして来年就職します。このタイミングで貯金するだけではなく将来のために投資信託などでお金を増やしていきたいと考えております。理由は少子高齢化の今の日本で現在20代の人が将来おじいちゃんおばあちゃんになったときに年金をあまりもらえないというのを大学の講師の方などがよくお話しされるからです。大学には投資の知識が豊富という講師の方がセミナーなどを開いてくださるのですが、「よし。やってみよう。」とはなりませんでした。そうしてこのような考えに至ったのですがいまいち安全にリスクを少なくお金を増やす方法が分かりません。ぜひそのシステムや本当に投資信託がいいのか?ほかの方法のほうがいいのではないか?などのご意見を投資だけでなくお金全般の知識が豊富なファイナンシャルプランナーの方にお聞きしたいです。

男性20代後半 kuhyan08さん 20代後半/男性 解決済み
菊原 浩司 1名が回答

ETFと個別株式の違い

はじめまして、質問させていただきます。私は自営業なので毎月の収入金額が一定ではなく、将来に不安があります。そのため、空いた時間を使って株式投資の勉強をしています。最近市場で取引されている商品でETFがありますが、個別株に投資するより、ETFに投資したほうが、倒産リスクなどの危険性を回避できるので、良いと思うのですが、いかがでしょうか?東証の売買代金の上位にいつもETFがランキングされているのですが、いまいちETFの仕組みやリスクがわからず、購入するか悩んでいます。個別株とETFの違い、または個別株とETFのメリット、デメリットがそれぞれありましたら教えてほしいです。個人が投資する投資先として妥当なのはどちらなのでしょうか? 

男性40代後半 にゃんにゃんさん 40代後半/男性 解決済み
中村 真里子 吉野 裕一 山口 雅史 園田 武史 4名が回答