どのくらい貯金すれば老後生活に困らないのか、どのような方法が正しいのかは、誰にもわかりません。
もちろんご相談者さまがどのような暮らしをなさっているのか、望まれているのかがご質問内容からはわからないというのがお答えできない一つの理由ではあるのですが、そもそも将来の物価水準が誰にもわからないというのが、お答えするのが困難であるより大きな理由です。
極論ですが、たとえ1,000万円の貯金があったとしても、将来の物価が今の10倍になれば、1,000万円の貯金は実質10分の1の価値になり、今でいう100万円程度になってしまうのです。
今の日本は、景気を良くするためにみんなにお金をたくさん使ってもらおうとお金の量をじゃんじゃん増やそうとしているので、その分お金の価値が下がってしまうことは十分に考えられるのです。
キャベツでもサンマでも、獲れすぎると値段が下がるのと同じことですね。
そう考えると、取るべき対策は2つ考えられます。
1つは、預貯金だけではなく、物価の上昇に負けにくい資産を少しずつ加えていくこと。
具体的には、株式です。
株式を主な投資対象とする「投資信託」という金融商品に、毎月収入の1割程度の金額を目安として、コツコツと「積み立て投資」していかれることをお勧めいたします。
収入の多い少ないは関係ありません。
人々の生活に欠かせないと考える企業を丹念にリサーチして選定する、長期投資に資する本格的な投資信託の商品を選ぶ手間さえ惜しまなければ、何も心配されることはないでしょう。
もう1つは、お金を貯めないといけないと過度に思い悩むのではなく、むしろお金をしっかりと使うことを意識することです。
若いうちにしかできない体験があります。
それを我慢してまでお金を貯めようとするのは、賢明とはいえません。
一所懸命お仕事に取り組まれ、稼いだお金の一部を資産運用に回しながら、しっかり使っていきましょう。
一人ひとりが過度に不安になることなくお金を手放していくことで、世の中をお金がぐるぐる回り始め、より豊かな社会へと変わっていけばみんなが豊かになっていくはずです。
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