老後の貯蓄

女性30代 Ako2222さん 30代/女性 解決済み

私は29歳女性で、正社員年収300万円です。今後給与が上がることはたぶんないと思います。老後、2000万円の貯蓄が必要と言われていますが、実際のところいくらあれば、普通の生活が送れるのでしょうか。貯蓄はこまめに頑張ってしていますが、60歳までに2000万円たまる気がしません。特に突発でお金がかかることも今後出てくると思います。このような人間は何か始めたほうが良いのでしょうか。保険なども検討してもよいのかなと考えています。年金は私が65歳を過ぎるころにはもう出ないのではないかという不安もありますので、今老後2000万円といわれている金額も今後増えていくのかなと考えていますので、まず、老後にいくら必要なのかしりたいです。

1 名の専門家が回答しています

松村 勝宜 マツムラ カツノリ
分野 老後のお金全般
50代前半    男性

全国

2021/03/09

ご質問の文面から、ご相談者さまの不安なお気持ちがビシビシ伝わってきます。
しかし、その不安の根拠には、どうやらいくつかの思い違いがあるようです。しかも、正社員としてお仕事をされており、貯蓄もこまめにがんばっておられるとのこと。得体の知れない不安の正体を解き明かすことで、健全な自信を持てるようになるはずです。
まず、「老後資金2,000万円不足問題」について。そもそもこの数字は、ある一定のモデルケースをもとに試算された、あくまでも平均的な数字に過ぎません。本来は暮らし向きも何もかも人によって異なるはずなのに、こうした独り歩きする無機質な数字に翻弄されてしまわないようにしましょう。しかも、一人当たりの数字ではなく、一世帯での目安です。
また、ご相談者さまが想定される「普通の生活」は必ずしも私がイメージするものと同じとは限りませんので、ご記載の情報のみをもとにご相談者さまの老後資金を算定することは、誤解が生じる恐れがあるため控えさせていただきます。ですが、それでは何もお答えできなくなってしまいますので、ひとまず2,000万円を基準として考えていきましょう。
ご主人が働いておられるのかどうか、働いておられるとしたら収入はいくらくらいなのかが不明ですので、いったん仮に奥様と同程度の収入があり、世帯年収は約600万円であるといたします。収入の1割(月々5万円)を積み立てできれば理想的で、これを60歳までの約30年間続けることができれば、なんと1,800万円になります(5万円×12か月×30年)。これが難しいとしても、その半分(月々2.5万円)でも積み立てできれば、900万円になります。それなりにまとまった金額ですよね。
また、年金が出なくなるかもしれないというのも、間違った思い込みです。そもそもこの国の年金制度は、働く世代から集めた保険料を(税金を少し付け足して)、年金を受け取る高齢者にそのまま支払う「仕送り方式」。働く人がゼロにならない限り、年金をもらえなくなるということはありません。
ただし、高齢者の増加と働く世代の減少は今後ますます加速していきますので、年金額が減ったり、受け取り開始年齢が遅くなったりするなどの制度変更は将来あって当然ですし、この国の未来を考えれば、なるべく早くそうしなければいけないでしょう。
そこでぜひ始めていただきたいのが、資産運用です。「投資信託(ファンド)」という普通の生活者の資産形成に最適な金融商品があり、これを活用されることをおススメします。
具体的には、株式を主な投資対象としたファンドを一つ選び、例えば毎月数万円、というようにコツコツと積み立てていくだけです。
私たちの身の回りにある様々なモノやサービスは、企業によって生み出されたものです。歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。であれば、株価は短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんしていくはずです。
ですから、少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法こそ、高い再現可能性をもって着実な資産形成を行うための近道です。本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間さえ惜しまなければ、何も心配することなく、時間を味方につけていずれ大きな資産となっているでしょう。
約束はできませんが、30年という時間をかければ、投資元本が倍になるというのは十分にあり得ることです。月2.5万円の積み立て投資を30年間継続すれば、2,000万円に到達するというのも決して非現実的な話ではありません。27歳のときから現時点まで約20年近く積み立て投資を継続し、長期投資の威力を身をもって実感している私が自信を持って申し上げます。
しかも、今や人生100年時代。30年程度で辞めずにさらにその先も続けていくことで、複利効果を活かして加速的に資産が増えていきます。お金が必要になったときに必要な分だけ現金化し、残りは世の中の経済成長に乗せておけば、老後までお金の心配なく暮らし続けていくことが可能であると考えています。
ちなみに、保険の加入も検討されているようですが、そもそも民間保険会社が提供する保険商品は、加入者が負担するコストが大き過ぎます。保険で備えるのは、保険でしか備えられないことに限定しましょう。具体的には、赤ちゃんができたときに、ご主人または奥様の万一に備える「定期保険」またはその一種である「収入保障保険」であれば、掛け捨てのため効果的です。
一方で、特に貯蓄機能の付いた保険は避けていただくようご注意ください。「保険」と「貯蓄」の機能を一緒にしてしまうと、さらにコストが割高になってしまいます。保険で効率的にお金を増やしていくことはできないことを、知っておいてください。
投資を始めるのに少しだけ勉強が必要かもしれませんが、最初にその手間を惜しまず今のうちに仕組みづくりをしておくだけで、あとは基本的にほったらかしでよいのです。このリズムさえつかめれば、お金の不安もいつの間にか消えているはずです。

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