20代が早期リタイアを目指す場合の投資は?

男性30代 Uchimoriさん 30代/男性 解決済み

お世話になります。
私がお聞きしたい内容は20代の会社員が早期に退職を目指す場合、どのような投資を行うべきか、というものです。

自身の状況として、現在20代後半の会社員で年収500万円程度の独身でございます。
私は仕事に人生の大半を使いたくないと考えており、40代のうちに退職をして会社員を辞めたいと考えております。その目標のために今までは年間100万円程度を貯金しており、現在銀行口座に300万円ほどの預金がございます。

しかしながら、最近貯金だけでは40代のうちにリタイアすることは困難であると考え、投資というものを考えるようになりました。
まだ独身でありリスクもとれるため主に株式投資をしたいと考えているのですが、投資対象や制度が多々あるためどのように選べばよいか迷ってしまいます。

そのため、下記2点について考えをお聞かせ願いたいです。
① 制度としてNISAや積み立てNISA、iDeCoなどどれを活用すべきか。
② 投資対象として、日本株や米国株、新興国株など何をどのように買っていくべきか。

唯一の正解があるものではないと承知しておりますが、どのような考え方で進めていくべきかご教示いただけますと幸いです。

何卒宜しくお願い致します。

1 名の専門家が回答しています

小山 英斗 コヤマ ヒデト
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
50代後半    男性

東京都 神奈川県

2021/03/09

20代後半とのことですが、若いうちから将来のことをしっかり考えられていますね。自分がしたいこと、どうなりたいというものを持つのはとても大切なことかと思います。
各転職サイトの調査によれば20代の平均年収は300万円から400万円と幅がありますが、それと比較してもご相談者様のご年収は高い方かと思います。年収が高くても余裕がある分、支出も多くなることも少なくないですが、ご相談者様はしっかり年間100万円も貯金をされています。年収が500万円ですと社会保険料等が引かれて手取りは年間380万円程度と推測いたしますが、その中から100万円ほどの貯蓄ができているということは、貯蓄率は約26%にもなり素晴らしいです。
すでに300万円ほどの貯金もあるとのこと。万が一のための生活費の備えもできていらっしゃるようですので、将来のために、お金を運用するのに株式投資を始められるのもの良いタイミグかと思います。
年間100万円の貯金を今後も続けた場合、40代のうちにリタイアするまでの今から約20年間で蓄えられるお金は2000万円となります。確かにこの金額では40代でのリタイアは現実的ではありません。生活費がどれくらいかかるかにもよりますが、仮に月15万円の生活費が必要とした場合でも年金をもらい始める前に貯金は底をつきます。
では株式投資の場合では、どのくらいのリターンが見込めるのでしょう。
日本株の場合、代表的な指標の日経平均でみますと、約30年前のバブル期につけた過去最高値3万8915円をいまだ超えられずにいます。それでも今から20年前と期間を短くして起点を変えてみますと、2000年頃につけていた約2万円と比較して、現在は約2万6000円と値上がりしています。約30%の上昇です。単純に年率に換算すると約2.5%です。実際の年利回りは複利計算となりますので年率換算より低く約1.4%程度かと思います。過去実績を参考に日経平均に連動する投資信託などへの投資を考えた場合、株価の値上がり(キャピタルゲイン)だけでなく配当金(インカムゲイン)も考慮し、期待する年利回りは約2%~4%程度かもしれません。仮に期待利回りを4%とした場合、年間100万円の積み立て投資では20年後には約3000万円に資産が増えることが期待されます。貯金だけの場合より、約1.5倍多いことになります。
これが米国株で見ますと過去実績から期待利回りは7%程度が見込まれ、同じ積み立てで20年後は約4300万円程度となることが期待されます。貯金と比較して約2.15倍です。
しかし、投資にはリスクはつきものです。リターンが高いということはリスクも高いということです。そのため、どれだけリスクを取れるか(余裕資金で投資するか)をしっかり検討することが大事になってきます。
リタイア可能かどうかは、そのリタイア後の生活スタイルや必要な生活費によるところが大きいので、まずはリタイア後の生活にかける生活費も含めて明確にすることが必要です。そのうえで必要な目標額を設定し、リスクの少ない貯金だけではその実現が難しい場合は、上記のような運用について期待利回りを見ながらに検討するとよいでしょう。
また投資をする上で、税制面で優遇のあるNISAやiDeCoを活用することはよいと思います。ただし、iDeCoは60歳になるまで引き出しができないことに注意が必要です。その一方で、iDeCoは所得控除でも恩恵がありますので、収入が高い場合は利用するメリットが大きくなります。
ちなみに、投資は金融商品への投資ばかりが投資ではありません。収入を増やすためにスキルアップなどの自分への投資も投資です。例えば英語が堪能になることでも仕事のチャンスの幅が増えるかと思います。そういった自己投資にもお金を使ってみることもぜひ検討してみてください。

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